■ つぼみのひろば バックナンバー 

絵本は心(内面)の豊かさを育むファンタジー。
子どもも大人も、いろいろな絵本の世界を楽しみましょう。

新潟青陵大学大学院臨床心理学研究科教授/研究科長。臨床心理士。医学博士。
橘 玲子(たちばな れいこ)先生

お母さんの好きな絵本を。でも、お子さんの好みも大切に

 絵本をなかなか選べないという方は、新聞に載っている絵本の紹介文などを参考にしたり、インターネットで検索したり、読み聞かせの会などに参加してみてください。図書館には子どもの本コーナーもありますし、絵本に詳しい司書におすすめの本を聞いてみるのもいいと思います。どうしても迷ってしまったら、古典を選んだらいかがでしょうか。昔から多くの人に読み続けられている絵本には、子どもの心の何かにふれるものがあると思うからです。
 基本的には、お母さんが「これがいいな」と思うものを選んでかまいません。ただ、お母さんの好みを押し付けたり、教育的だからという下心があって絵本を選んだりしていると本嫌いになってしまうこともあります。お子さんの反応をキャッチして、母と子が楽しむことが何よりも素敵なことです。好んでいないようなら例え名作でも別の本を選んでみるといいでしょう。
 子どもは、大人の常識をちょっとずらしたような絵本を好む傾向があります。例えば、ウンチとかオナラとか排泄物に関するものが大好きです。お母さんは「えっ?」と思うかもしれませんが、そこに生命に関わる大切なテーマが隠れていることに気付かされます。不思議ですが、子どもは、好きな絵本が決まってくるようです。お母さんはいろいろな絵本を読ませたいし、子どもが選ぶ絵本が面白くないと思われるかもしれません。でも、小さいときに大事に読んだ本は、本人が大人になったときに、辛かったり悲しかったりするときに思い出して生きる力になることもありますから、「また同じ本?」なんて言わないで、見守ってあげましょう。

「おしまい」と、ファンタジーを閉じることができるのが絵本

 絵本の中には、少し残酷なお話や怖いお話もあります。だましたり、ずるいことをしていくお話もありますが、このような世界は子どもにとって大事です。お母さんの中には「残酷なものを与えると、子どもが残酷になりませんか」と心配される方もいますが、イメージとして残酷さを知らないと、優しさをわかることができません。残酷さをわからないと残酷になってしまうことがあるのではないでしょうか。人間には、やっつけたいとか意地悪をしたいという感情があります。こういう日常生活では許されないことが、イメージやファンタジーの中で許容できるのが絵本です。そして絵本は、そんなイメージやファンタジーの世界を「もう、おしまい」と言って、閉じることができます。ですから読み聞かせが大事なのです。いま子どもたちは喧騒の中で暮らしています。そんな中で、絵本を読む時間はとても静かで豊かな時間です。静かな中でファンタジーに入っていけるのは、絵本だからできること。子どもが内面の豊かさを育んでいくためにも必要です。
 絵本は子どもにだけでなく、大人にとっても素晴らしいものです。まず、絵の美しさを味わうことができますし、絵本を読んでいると、子どものころを思い起こすことができます。ユーモアを感じたり、しみじみとしたり、そんな絵本の世界をたくさん体験してください。テレビにはない絵本の良さは、子どものテンポにあわせて読めることです。ゆっくり読んだり、絵を見たり戻ってみたり、子どもの時間に合わせながら、絵本を読んで聞かせるという、お母さんにとっても至福の時間を楽しんでいただきたいと思います。
Point
■絵本はお母さんの好みで選んでいいけれど、無理に押し付けないように。
■大人の常識から少しずれていても、子どもが選ぶものを尊重しよう。
■日常で許容できないことを許容できるのが絵本。ファンタジーの世界を体験し心の豊かさをはぐくむ。
■絵本は子どもだけのものではない。大人も楽しもう。
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■会場  新潟青陵大学・短期大学部
■保育  10人程度(先着順、要予約、保険料100円負担あり)
●生後6カ月からのお子様を対象とさせていただきます。
詳細、お申込みにつきましてはホームページをご覧いただくか、下記問い合わせ先まで資料をご請求ください。

新潟青陵大学・短期大学部エクステンションセンター
新潟市中央区水道町1-5939 TEL.025(266)9550
ホームページ http://www.n-seiryo.ac.jp
E-mail ex@n-seiryo.ac.jp



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編集室から
編集者 雪と格闘し続けた過酷な冬でしたね。でも、春はもうすぐ。この春、あなたの環境は変化しますか? それとも代わり映えしない毎日にあきあきしていますか? いずれにしても、まず一歩踏み出す、そこから何か始まるはず。自分が変われば、周りの空気もきっと変わる。今回は、そうしたきっかけになるものをご紹介しました。いずれも手軽に始められるものばかりです。これまで自分の生活の中になかったものを取り入れてみようと行動を起こしたなら、あなたはすでに昨日とは少しだけ違っているでしょう。変化する中で見つめ直すと、変えてはいけないもの、守るべきものにあらためて気付くかもしれません。それもまた大事。あなたに訪れる新しい季節が、すてきなものでありますように。(由) http://www.assh.ne.jp
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