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第66回
お子さんの入院に付き添うお母さんは、心身ともに大変です。できるだけ負担を減らすように、看護師や周囲で支えてあげましょう。
和田 由紀子(わだ ゆきこ)先生
新潟青陵大学看護学科助教。
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子どもの入院の付き添いはさまざまなストレスを抱え込むことに・・・ |
いつも元気に走り回っているお子さんを見ていると「まさか、うちの子が?」と思いますが、小さなお子さんにとって入院は珍しいことではありません。そして急性・慢性疾患に関わらず、大抵親が付き添うことになります。特に子どもにとってお母さんの存在は大きいですし、お子さんの不安を解消してあげたい、成長発達の過程で離れられない、自分の不安も軽減したいなどの理由から、お母さんが病院に寝泊りをすることが多くなります。
ここで気をつけなければならないのが、付き添ったお母さんの負担がとても大きいこと。睡眠時間は途切れ途切れになりますし、子どもと同じ小さなベッドに体を丸めて添い寝をすることもあります。入院しているお子さんには食事が出ても、お母さんは自分の食事は二の次で3食カップラーメンで済ましている姿もよく見ます。家に残している兄弟のことは気になるし、仕事を持っていれば、なんとかやりくりをして同僚に申し訳ないという気持ちでいっぱいになりながらの看病です。心身ともに大変なストレスを抱えてしまいます。たとえお父さんが付き添っても状況は同じで、負担が大きいことに変わりはありません。祖父母など頼れる人が近くにいて手伝ってくれればよいですが、そうでない場合は、親だけで大変な状況を抱え込んでしまう傾向があります。
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看護師や医療者に積極的に相談を。相談されたら、話を聞くだけでもOKです! |
お子さんの付き添いで無理を重ねているうちに、お母さんが体をこわしたりノイローゼになったりすることもあります。そうならないように、ぜひ看護師や医療者に気軽に相談をしてほしいと思います。自分の子どものことだからと頼みにくいかもしれませんが、看護師の手助けを得て、少しの時間でも休むことが大事です。私は看護師を目指す学生たちに、「患者さんだけでなく家族の状況にも気を配れるようになってほしい」と話しています。小児看護のケアの対象は、子どもだけでなく家族も含まれるのです。
最近は核家族化や少子化の影響もあって、育児の様子を見たり、実際に子どもと関わった経験の少ないお母さんが多くなりました。閉ざされた空間で「こうあるべき」という資料をもとに子育てをしているうちに、しつけがエスカレートして虐待につながるケースもありますし、ちょっと叩いてしまった自分を不安に思って悩んでいるお母さんもいます。お子さんの入院に付き添うお母さんと重なりますが、そんなお母さんが近くにいたら、話を聞いてあげてください。相談されても助言できないという声をよく聞きますが、どっしりと構えてただ話を聞いてあげることが、悩んでいるお母さんにとっては安心につながるのです。
小さいお子さんは、いつどんなときに入院するか分かりません。「もしも」を想像して、なるべく負担を減らす方法を事前に考えておくことも必要です。もちろん家族と話し合うことも大切ですし、困ったときに兄弟の見守りをしてくれるような、「お互いさま」と言い合えるようなネットワークづくりも良いのではないでしょうか。
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■子どもの入院に付き添うお母さんの負担は想像以上に大きい。
■お母さんは無理を重ねず、積極的に看護師に相談を。
■相談されたら、ゆったりと構えて話を聞いてあげよう。
■自分たちだけでなんとかしようとせず、手助けを得ることも子育てには大事。
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