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第55回
学校での生活が変わるときや身長が伸びるときに、子どもの心は大きく変化します。少していねいに見守り、お子さんの心の成長を支えましょう。
佐藤 忠司(さとう ちゅうじ)先生
新潟青陵大学・大学院臨床心理学研究科教授。
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お子さんが成長するときを知り上手にサポートしていきましょう |
もうすぐ入学・進学シーズンですが、保育園・幼稚園から小学校に、また中学校や高校に進学するときが、子どもの心が大きく変わるときです。もちろん良いほうに変わることもありますが、そうではない場合もありますので、お父さんお母さんは少していねいにお子さんを見守ってほしいと思います。
これまで目立たなかったのに成績が伸びてきたお子さんには、上手に後押ししてあげればさらに伸びるかもしれません。逆の場合もあります。小学校では女子のほうが成長が早くリーダーシップをとることが多かったのに、中学校になると男子がどんどん追いついてきて逆転することがありますし、少人数の中で成績が上位だったお子さんが大人数の学校に入ることで成績が下がったように感じることもあるでしょう。これまで味わったことのない挫折感を感じ、自信をなくしてしまうお子さんもいるはずです。そのようなこともお子さんにとっては成長の過程なので、お子さんの様子を見ながら環境の変化を冷静に受け止め、お母さんまでがあせったり自信をなくさないでほしいですね。
また、身長が伸びる時期は体だけでなく、心も大きく成長する準備ができています。少していねいに見守り、お子さんを子ども扱いせずに、例えば責任を持たせるなどして少年少女としての扱いをきちんとすることが大切です。
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教室以外の居場所を大切にしてお子さんの良いところを後押ししよう |
子どもたちは一日の大半を学校で過ごすわけですが、趣味でも部活動でも地域社会の中でもいいので、教室以外にも居場所を見つけることが必要だと私は思います。なぜなら、学習を中心とした世界ではない世界で大きく成長をする子どもも多いからです。友人関係で救われることもありますし、そこで培った経験は、将来大人になってからも支えになる貴重なものです。クラスの中では目立たなくてもクラブで活躍したり、活躍できなくても一生懸命に練習しているのでもいい、その子なりの成長のしかたが見えてくるのではないでしょうか。その成長を見守り、おおいに応援してほしいと思います。
成績にしても同じことが言えます。不得意学科を何とかしようとして塾に入れるのは、お子さんにとって辛いことではないでしょうか? 努力しても点が上がらなければ心が傷つくけれど、得意なところを伸ばしてあげると、きっといきいきとしてきて全体的にも伸びますし、心の成長を後押しすることになると思います。
さて、お母さんはお子さんの成長に接して、お子さんが自分から離れてしまうように感じて慌ててしまうことがあります。今まで自分の羽の下にいたと思っていた子どもがいなくなる寂しさからでしょうか、それで気付かずにお子さんの足を引っ張ってしまうこともあるようです。お子さんが心の成長とともに、親とは別の世界を持ちたいと思うのは当然のことです。心配し、ひやひやしながらも思い切って巣立たせること、一人歩きさせることも、子どもの成長には必要なことなのです。
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■入学や進学で学校が変わる時期は、子どもが大きく変わる時期。
■環境の変化や子どもの成長の変化を期待してサポートしよう。
■教室以外で活躍する、子どもの居場所を大切に。
■得意なところを伸ばして心の成長を後押ししよう。
■子どもの成長のためには、思い切って一人歩きさせることも必要。
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