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第49回
子どもの食事は大人の食事と切り離すことはできません。子育てを機会に、お父さんお母さんの食事について振り返ってみましょう。
真壁 あさみ(まかべ あさみ)先生
新潟青陵大学看護学科准教授。
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離乳食は大人の食事を取り分けて…そのためにも家族の食生活が大事 |
子育てに関する本には、栄養のバランスを考えた、見た目もきれいで美しい離乳食の写真がたくさん載っています。それを見るとプレッシャーを感じたり、どんなものを作ろうかと悩んでしまうかもしれませんが、離乳食はもっと気楽に考えていいのではないでしょうか。親の食事から少し取り分けて味を薄くして食べさせれば、十分に栄養はとれるものだからです。
親の食事から離乳食を作って食べさせてあげると、「これは好き」「これは食べない」というものがだんだん分かってきます。お子さんの好き嫌いを心配する方も多いようですが、子どもは自分の体の欲求に素直なので、小さいうちは、そういう欲求を満たしてあげられるような食事をメインに考えましょう。栄養のバランスなどに神経質になりすぎて、むりやり食べさせる必要はありません。ごはんしか食べないなどの「〜ばっかり食」のお子さんも、味覚の範囲が広がり興味も広がってくると、親がいろいろなものを喜んで食べていれば、自然に関心が出てくるでしょう。ただしここで重要なのは、親の食事の環境が整っていることが大切で、同じような食事しかしていないと、お子さんの食事も偏ってきてしまいます。大人の食生活と子どもの食生活はけっして別のものではなくて、しっかりとつながっているのです。
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お子さんの味覚を少しずつ育てながら楽しい雰囲気を大切に食事をしよう |
お父さんお母さんの中にはファストフードが大好きという方もいるでしょうが、子育てをきっかけに、味の冒険をしてみてほしいですね。例えば旅行に行ったときは、その土地のものを食べてみるとか、自分の食べたことのないものにも挑戦してほしいと思います。また、お子さんが少し大きくなって給食を食べるようになったら、ぜひ試食会などに積極的に参加してみてください。今、栄養士さんたちはとても頑張っていますので、きっと「学校ではこういうものも食べているんだ」と気付きますし、嫌いだと思っていたのに学校では食べているので驚くこともあると思います。
大学の看護実習などで小児病棟を訪れると、治療のために経管栄養をしているうちはなかなか元気にならなかった子どもが、口から食事をするようになって見違えるように元気になる姿に出会うことがあります。調理された食材が口に入ることで体が活性化され、噛むことによって舌もどんどん食べるための準備をはじめ、体全体の調子を整えてくれるようになるのです。
このように食事はとても大切なもの。そして食事は安全に楽しく、が基本です。お子さんの味覚を少しずつ発達させながら楽しくおいしく食べられる環境をつくるためにも、私たち大人の食生活をもう一度見直してみましょう。
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■離乳食は親の食事を取り分けてつくれば栄養も十分。
そのためにも親の食生活を見直してみよう。
■好き嫌いがあっても、親の食事に触れていれば食べられるようになる。
■大人も味の冒険をしよう。
■楽しい雰囲気を大切に、子どもの味覚を育てよう。
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