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第45回
良好な人間関係の原点は、その人を尊重すること。歩み寄り話しをすることで、「?(えっ)」を「!(なるほど)」に変えましょう。
沼野 みえ子(ぬまの みえこ)先生
新潟青陵大学短期大学部幼児教育学科准教授。保健師・助産師・看護師。
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「あの人はこうだから」と決めつけることが壁をつくり、その人を孤立させてしまう
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対応の難しい人に出会ったとき、私たちはつい「あの人はああいう人だから」と決め付けてしまいがちです。モンスターペアレントというラベルを張って、「あんな人だから仕方がない」と切り捨て、自分を安心させようとします。面倒な人とはお付き合いをしなければ簡単ですが、そこには何も生まれません。「えっ?」と思ったときこそ近づいていって理解しようという姿勢が大切ではないでしょうか。人が言ったりしたりすることの背後には必ずその人なりの理由があるはずです。表に出ている言動だけを見ているから「?」と思うのであって、一歩踏み込んで話しをよく聞いてみると「なるほど!」と思えて、理解が深まることがあります。そこから相手との新たな関係が開けたり、自分自身の成長につながるなど、人間関係の深まりを体験することでしょう。
これは親子の間でも当てはまることだと思います。お母さんにとって「何を考えているのかさっぱりわからない“?”」と思えるお子さんの言動も、歩み寄ってよく話を聞いてみれば「そんなふうに考えていたのか“!”」と納得し理解できるはずです。お母さんがそのような姿勢を示せばお子さんにも、お母さんにもっと話してみよう、悩みを相談して一緒に考えてもらおうという気持ちがわいてくることと思います。
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人は誰でもわかってもらいたいという気持ちがある わかってもらえると人の話も聞けるようになる
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人は誰でも、人に分かってもらいたい、認めてもらいたいという気持ちがあると思います。過激な自己主張をする人は、その思いがなかなか人に分かってもらえないという不全感や怒りがあるのかも知れません。そのような場合、そのことを責めたり正そうとするのではなく、まずその人の訴えによく耳を傾けてみてください。過激な訴えの背後にどんな理由(気持ち)があるかを聞いてみてください。話を聞いて「なるほど」と思えれば、そこから一緒に解決策を考えることができるはずです。そうすれば自然とその人から過激な訴えは消えていくと思います。なぜなら過激に訴えたりしなくても、自分がわかってもらえて受け入れられているということを感じとることができるようになるからです。
日本人は議論をすることに慣れていないせいか、自分の意見に対して人に何か言われると自分が全否定されたように感じてしまう傾向があるように思えます。「私はこう思う」と主張ができ、「あなたはそう思うのね」と受け入れることができればすてきですね。それにはお互いが違う考えを持っているのは当たり前で、違うからと排除するのではなく、違うからこそ分かり合おうと歩み寄る努力をすることが大切です。そのような生き方ができたらきっともっと楽しくなるのではないでしょうか。
経済や雇用問題や先行き不安定な社会情勢にあって、少しでも楽しく心豊かな生活は?と考えたとき、自己表現ができて、人格が認められて、自分が受け入れられていると感じられる世の中であってほしいですね。そのためにも、「えっ?」が「なるほど!」に変わるように、お互いが歩み寄る人間関係を築いていきたいと思います。
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■相手を受け入れ認めることが、関係を築いていく原点。
■自分と価値観のそぐわない言動に「えっ?」と思ったら、 避けるのではなく、近づいて話しを聞こう。 きっと「なるほど!」と思える理由があるはず。
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