第36回
リズムのある生活は子どもの健康のために大切です。早寝早起きから始め、繰り返すことで習慣にしましょう。
加藤 由美子(かとう ゆみこ)先生
新潟青陵幼稚園園長。

寝る時間を決めれば起きる時間も決まる 1日を気持ちよく過ごすためのリズムを
 人間の生活には、ゆるやかなリズムのある流れが必要です。例えば赤ちゃんに、起きてミルクを飲んで排泄するというリズムを意識して作ってあげますが、そうすることによって体のリズムができてくるのです。
 小さなお子さんにリズムのある生活を身につけさせるのは大変そうに見えますが、規則的なリズムが繰り返されることで習慣となって身についていきます。習慣になってしまえばあとは楽ですので、まず1日のリズムをつくりましょう。具体的には最初に寝る時間を決め、そうすることで朝起きる時間が決まるようにします。それでも目覚めのよくないときは、起きる時間の30分くらい前から音楽をかけたりやさしく触って声をかけるなど、あくまでも気持ちよく目覚めることで1日が気持ちよく過ごせるようにしてあげましょう。それから支度をして食事をするという流れを決めたら、毎日同じように繰り返すことが大切です。ただ気をつけたいのは、計画的にやることが生活のリズムと勘違いをして細かく時間を決めたり、たくさんのことを詰め込んではいけません。本来のリズムは自然のリズムにならうことで、お日様が昇ったら起きる、お昼におなかがすいて食べる、その間に自分たちはどんなことをするのかという、ゆったりと流れるものなのです。
 お子さんが保育園・幼稚園の生活についていけるか不安に思っているお母さんもいらっしゃるでしょう。お子さんのためにも、入園する半年前くらいから、少しずつリズムのあるくらしを始めてみてください。

安心してくらすためにもリズムは大事 子どもは集中して遊べるようになる
 最近は大人の生活のリズムが崩れ子どもにも影響が出ています。就寝時間が遅くなり睡眠時間が少なくなると、成長ホルモンの分泌量が足りなくなり健康にも影響をあたえかねません。幼児の場合、夜8時には寝る準備をしてあげるのが理想的です。
 私たちが安心して暮らせるのはなぜかというと、おおまかに次の予定がわかるからで、知らない場所でスケジュールがわからないと落ち着かないのはそのためです。子どもも生活のリズムが身についていれば、次に何をするかがわかっているので、集中して遊ぶことができます。遊び始めたばかりなのに「おかたづけは?」「何時まで遊べる?」と、すぐに聞いてくるお子さんがいますが、幼児には何も考えなくてもいい環境においてあげるのが大事なので、そのためにもリズムは必要だと感じます。さらに1日のリズムは1週間、1カ月、1年のリズムにつながっていきます。
 リズムのある生活をしていると、大人になってからの適応力がつくといわれています。きちんとした生活をしていることで意欲もわき、何らかの負荷がかかったときにそれに耐えて乗り越える力を養ってくれるそうです。勤勉な人間の基礎づくりのためにも、リズムのある生活を大切にしていきたいですね。


■健康のためにもリズムのある生活を身につけることが大事。
■1日のリズムづくりは寝る時間と起きる時間を決めることから。
■リズムのある生活は安心できるくらしにつながる。
■適応力をつけるためにも、リズムのある生活を習慣にしよう。



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