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第12回

池田かよ子(いけだ かよこ)先生
新潟青陵大学看護福祉心理学部看護学科助教授。
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思春期の子どもとどう接する? |
看護協会の思春期電話相談に相談をしてくる約9割は中、高校生の男の子で、自分の性器やマスターベーションに関する直接的な悩みが多いようです。女の子がお母さんに相談しやすいのに比べて、男の子の場合、母親はもちろん父親ともそういう話をしないので情報の出所が友人、週刊誌やインターネットなどになる。そこには興味・関心・好奇心を掻き立てるように書かれていますから、自分は劣っているのではないかと悩んでしまう。そんなお子さんに対して、どのように話したらよいか悩んでいるお母さんも多いようですが、性教育はこうでなくてはいけないなどと構えるのではなく、書物を勧めたり、自分の下着の洗濯のしかたについて話したり、親の立場でできることを発信しましょう。
またアンケートによると、高校生の約40%が性交経験者で、男の子よりも女の子が圧倒的に多いという結果が出ています。女の子がセックスを急ぐのは、相手に嫌われたくない、断ると彼に悪い、優しくされたから、みんながやっていることなので自分だけが乗り遅れたくないなどの理由のようですが、そんな状況の中で望まない妊娠や性感染症に感染するという問題も起っています。親として、性情報が氾濫する中で子ども自身が正しい情報を見分けること、今セックスすることが人生の中で本当にいいことなのかどうかを自分で判断し、自分の性を選び取っていく力を付けさせる必要があるのではないでしょうか。
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普段のコミュニケーションが性問題解決の糸口に |
10代で妊娠したり性感染症に感染するということは一歩間違えれば命にかかわることなのに、親に相談できない子どもが多いようです。そんな親子関係はとても問題だと思います。二次性徴を迎えたら、妊娠する体、妊娠させる体になっているのです。それは健康な成長としての証であり、親としてもうれしいことなのですから、これからの生と性についてもっと踏み込んだ話ができる関係が大切です。そして、親は子どもたちに「あなたが本当に困った時、辛い時には私たちがいるよ」ということをダイレクトにきちんと伝えるべきだと思います。
親子のコミュニケーションがある家庭は子どもの初交年齢を遅らせられるという調査結果も出ています。コミュニケーションというのは、なにも性に関することではありません。さりげない日常の会話が親子関係の基礎をつくり、親としての価値観なども伝えることができる。いろいろなことを話すことが、ひいては生き方や性の教育につながっていくのではないでしょうか。
お子さんが中学校ぐらいになると、つい勉強や服装のことなどマイナスのメッセージが多くなってしまいますが、思春期のお子さんはそれに反発し、ますます会話がなくなってしまいます。「今日の髪型いいね」なんていう小さなことでもいいですから、あたたかいメッセージを送ってあげてください。そんなさりげないコミュニケーションが、親子関係の根幹になるのですから。
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■子どもへの性教育について悩むより、さりげない普段の会話を大切に。
■子どもが生きる上で必要なことは、きちんとダイレクトに伝えよう。
■もしものときはまっ先に親に相談できるような親子関係をつくろう。
※池田先生おすすめの本/「ティーンズボディブック」(扶桑社)、
「おちんちんの話」(やまもとなおひで/子どもの未来社)、「性の絵本」(大月書店)
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