第8回

浅見 直(あさみ ただし)先生
新潟青陵大学看護学科教授、小児科医師。

1歳になったら受けよう 神経芽細胞種検査
 赤ちゃんから幼児期までに受けることになっている検診には、いろいろなものがあります。定期的な検診以外にも、任意で受ける大切な検査があるので知っておきましょう。
 神経芽細胞種検査(マス・スクリーニング)は、検査を申し込み、送られてきた専用の検査セットに赤ちゃんのおしっこを採って送り、検査をしてもらいます(検査料金は自費3,000円)。以前は全国すべての乳児に行われていましたが、昨年、国の方針で休止することが決まりました。しかし神経芽細胞種は、小児がんの中でも白血病に次いで2番目に頻度の高い病気です。主に副腎にできて肝臓や骨などに転移して手遅れになることもありますが、早期に発見して治療すれば、ほぼ完治させることができます。新潟県ではこれまでに39万人の赤ちゃんを検査して54人の患児を発見していることからも、ぜひ受けたい検査なのです。そこで新潟県では新潟県保険衛生センター(TEL.025-267-6326)で続けることにし、告知も積極的に行っています。「1歳のお誕生日プレゼント」が、そのキャッチフレーズ。大切な赤ちゃんの健康のために、ぜひ受けることをお勧めします。

麻疹、風疹などの接種方法が変わっているので注意しよう
 予防接種には定期接種と任意接種があります。
 定期接種には、三種混合、麻疹(はしか)、風疹、日本脳炎、BCG(結核予防)がありますが、現在、日本脳炎ワクチンは一時休止しています。日本は日本脳炎の流行地域ではありませんので接種しなくても安心ですが、もし海外の流行地域に行かれる場合は任意で受けることになります。医師からきちんと説明を受けて、必ず同意をしてから受けるようにしてください。
 また、4月から麻疹と風疹の予防接種が単独ではなく、2種の混合接種で2回受けるように変わりました。これまで麻疹と風疹の両方を受けていれば問題ないのですが、片方を受けていた場合、混合ワクチンは接種できませんので、かかりつけの病院へ行って事情を話し、受けていないワクチンのみの接種を希望してください。これは定期接種対象外で有料となりますが、公的補助があることもありますので市町村の窓口に問い合わせましょう。
 「麻疹になったことがあるからワクチンはいらない」など勝手な判断はよくありません。免疫力はどんどん落ちてきますし、予防接種によって免疫力があがります。また接種したかどうかを忘れてしまった場合は抗体検査をうけましょう。大人になってかかると重くなりますし、留学するときなど、きちんと予防接種を受けていることが求められます。いつ、どのような予防接種を受ければよいか、もう一度母子手帳で確認しておきましょう。


■神経芽細胞種検査を受けて病気の有無を調べよう。
■日本脳炎ワクチンは一時休止中。
■麻疹・風疹の予防接種は2種混合に。
■小さいうちに決められた予防接種を受けよう。



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