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第6回

浦崎 貞子(うらさき さだこ)先生
新潟青陵大学看護学科助教授。
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母乳は栄養的にもすばらしく 親子のきずなを深めてくれる |
昭和30年代以降、自宅での出産から病院での出産に変わってきたことや、外国から入ってきたミルク文化へのあこがれもあって、母乳だけで子どもを育てるという母乳育児率はどんどん低くなってしまいました。しかし現在母乳育児の良さがあらためて認められ、ユニセフやWHOでも推進活動が行われています。
栄養学的にみても母乳はすばらしく、第一に無添加で理想的な自然食であること、消化吸収がよくてアレルギーを起こしにくいこと、腸内ビフィズス菌の増殖を助けること、免疫をたくさん含んでいて病気にかかりにくいなど多数挙げられます。お母さん側からみても、赤ちゃんにおっぱいを吸われることで、からだ全体の新陳代謝がよくなり、いろいろな病気の予防も期待できます。それに清潔ですし、経済的で便利。粉ミルクのように、どこへ行くにも魔法瓶や哺乳(ほにゅう)瓶を用意して煮沸して……なんてことはいりません。そして私が母乳育児をしている母子に接していて感じるのは、お母さんは無理なく本物の母親として成長し、赤ちゃんも自然に人間らしく成長していくということです。
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だれにでもできる母乳育児 自信をもって続けてほしい |
現在一般に伝えられている育児法のほとんどが人口栄養を与えることを基本としているため、母乳育児には当てはまらないことが多いことを知っておく必要があります。母乳育児では、赤ちゃんが3カ月ぐらいになると、およそ3時間おきに母乳を与えるのがリズムになってきます。夜中にも起きて与えるのは一見大変そうですが、女性の体は、プロラクチンというホルモンが出ている間は細切れ睡眠でもいいようにできているのです。よく質問されるのですが、母乳を飲んでいるうちは離乳食をたくさん食べなくても心配ありませんし、離乳の機会はきちんと決めて子どもに伝えることで難しくなくできると思います。
お産ができた人ならだれでも母乳育児はできます。母乳で子どもを育てたいという意志をしっかりと持ち、正しいケアと知識を得ることが大切。何かトラブルがあったら母乳育児を勧めている施設に相談に行きましょう。また母親の食事や精神面が母乳には直接影響します。そこで、母子にのんびりとしたおだやかな環境を整えてあげるのが、父性の大きな役割ではないでしょうか。
哺乳類のヒトがヒトの栄養で子どもを育てるという、ごく自然なことである母乳育児。これからは働いている女性も無理なくできるような、やさしい社会になってほしいと願っています。
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■母乳はまったくの自然食で栄養的にもすばらしい
■母子が精神的に安定し、それぞれが成長できる。
■人工栄養を基礎とした育児法にはまどわされないで。
■母乳育児を続けられるよい環境を家族で整えよう。
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