第3回

中野 充(なかの まこと)先生
新潟青陵大学講師。野外活動指導者、福祉レクリエーション・ワーカー。

野外活動の魅力は無限
 キャンプやレクリエーションなどの野外活動は、経験してみるととても楽しい。そして楽しいだけではなく、多くのことを学べる良い機会でもあります。
 最近の子どもたちは同級生同士や兄弟など横のつながりだけで遊ぶことが多いのですが、キャンプでの生活や活動は、異年齢の集団生活です。そこでは自主的な行動が求められ、協調性や社会的な態度や行動が求められます。人との交流の中で、より良い人間関係のあり方を学ぶことになるのです。また、初めての活動をとおして、これまで気づかなかった自分の能力や長所を発見したり、短所を知る機会となります。子どもたちのキャンプ生活を見ていると、1日や2日は猫をかぶっていられるけれど、共同生活が長くなると、自分の悪いところが全部出てきます。それをうまくコントロールできないと、必ずぶつかることになる。でも、さまざまな体験を通して最終的には解決していくものです。

自然は偉大ですばらしい
 昨年の大震災でも体験したように、電気もなければ水もない状況の中で、火を起こせずご飯が炊けなかったりということが、どんなに大きいことでしょう。海外に日本の子どもたちを連れて行くと、通じないことがわかっていながら病気のように携帯電話をいじっている。その半面、自然の中で生活をするということがどういうことかわかっていません。自分で自分の身を守るという意識が希薄なようです。私は、そういう面からも、小さいうちから野外での体験をどんどんさせたほうがいいと思います。
 外で生活をしてみると、いかに自然が偉大ですばらしいかがわかります。これは子どもだけでなく大人にも通じることですが、自然の中にいると好奇心や探究心をくすぐる出来事が満ちあふれていて、さまざまな困難や問題をなんとか克服しようと考えます。野外活動は、人間としての本当の意味での知恵をつけてくれるのではないでしょうか。
 キャンプは初めてで子どもを連れていく自信がないという人もいるでしょう。それなら海水浴に行ったときに外でバーベキューをして、後片付けまで子どもにさせてみましょう。自然を相手にしていると何が起こるかわからないと同時に、ささいなことでも手助けとかアドバイスや励ましをうれしく感じ、そして一緒に感動することが出てきます。そういう体験をさせることは、親の責任と言えるのではないでしょうか。


■自然の中での生活は生きるための力を育てる。
■自然の不思議に触れて本当の知識を身に付けよう。
■キャンプをとおして異年齢の集団生活を。
■新しい体験は自分を知ることにつながる。
■夏休みは野外活動をとおして自然の偉大さ、
 すばらしさを知る絶好のチャンス。



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