たかはし けいこ
1969年、新発田市生まれ。89年、新潟市内の専門学校を卒業して百貨店店員に。結婚を機に退職。専業主婦をしながら、医療事務の資格を取得し、96年に新潟南病院で臨時職員として勤務。99年4月、長男出産のため退職。出産後の同年秋にホームヘルパー2級の勉強を開始。2000年5月に資格を取得。同年6月より、新潟市内の介護老人保健施設『女池南風苑』で働き始め、その後介護福祉士の資格を取得し、現在に至る。新発田市在住。
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タイトル
育児の時間をうまく使い、「天職」に就いた人がいる。
新発田市に住む高橋恵子さんだ。
赤ん坊を寝かしつけながら通信講座の勉強をしたという高橋さんに経緯などをうかがった。
資格DATA

高橋さんが学んだ通信講座の場合は、介護サービス利用者の理解や社会福祉制度などの基礎知識をテキストで自宅学習、近くの教室で体位交換の仕方や食事・移動介助の方法などの実技スクーリング、介護実習などの課程を修了するとホームヘルパー2級資格を取得できる。
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「ホームヘルパーの仕事は子ども2人を保育園に預けてのスタートでした。今は正職員になり、充実した毎日です」と語る高橋さん
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食事中に眠ってしまいそうなお年寄りに、「ちゃんと食べてから寝ましょうね」とやさしく話しかける
いつかは私も介護することになるかも…
それなら正しい知識を身につけたい
 「ホームヘルパー2級の資格を取って、その後、介護福祉士の国家試験にも合格しました。老人介護の仕事は私の天職です。お年寄りからありがとうの感謝の言葉をかけられながらの仕事は、なんてすてきなんでしょ」。高橋恵子さんは仕事が楽しくてたまらないという笑顔で話す。  その日、窓の外は雪がちらほら降っていた。でも館内はぽかぽかと春の陽気。ピンクやブルーのエプロンを着けたお年寄りたちが食事を取っている。そばに腰掛けて、「今日の昼食はおいしいですか? よくかんで食べてくださいね」と声をかけながら食事介助しているのが高橋さんだ。「おいしいよ、ありがとうね」とお年寄りもうれしそう。温かな雰囲気が館内にあふれていた。
 ここは新潟市内にある介護老人保健施設『女池南風苑』。高橋さんがこの施設で働き始めたのは、2000年5月にホームヘルパー2級の資格を取得した1カ月後から。「その1年ほど前に長男を出産しました。赤ん坊の世話で1日中家に閉じこもっているでしょ。時間がもったいなくて。でも外には出ることができないし。そこで考えたのが、この機会を利用して資格取得の勉強をしようということでした」
 そしてどんな種類の資格にしようかと考えたとき、頭に浮かんだのがホームヘルパー2級だった。ホームヘルパーとは、身体的あるいは精神的に障害があるために、自立して生活ができなくなった人に対して、身体介護・家事援助・相談援助などをする人のことをいう。「そのころ夫の父が病気で、介助が必要な状況でした。今すぐ私が必要でなくても、いつかは私が介護しなければという思いがあり、それならば今のうちに正しい知識を身に付けておこうと考えたのです」
資格取得後、
すぐに職を求めて行動
 1999年秋から通信教育をスタート。自宅で介護の基礎知識をテキストなどで勉強し、実技をスクーリングで学び、実習やレポート提出などをして、およそ半年後に高橋さんはホームヘルパー2級の資格を取得した。  そこからが「即実行」の高橋さんの本領発揮。出産前にパートの医療事務員として勤務していた新潟南病院に電話をし、資格取得のことを話して、「ボランティアでも良いから実習させてください」と頼み込んだ。時期はちょうど介護保険がスタートしたばかり。系列の『女池南風苑』でパートとして働けることになった高橋さん。「スタート時からラッキーでしたね」
 高橋さんの仕事は午前8時ごろから午後5時ごろまで。利用者を迎えに行く前の入浴準備などから始まる。送迎車で戻ってきたらお茶の準備をしたり、入浴介助をしたりで午前中は終了。昼食介助の後は話をしたり、レクリエーションなどを一緒に楽しむ。その間におやつを出したり、トイレ介助をしたり。そうこうするうちに午後4時、送りが始まる。「1日はあっという間です。人生の先輩である利用者さんから毎日いろいろなことを学びながら仕事ができるので、本当に幸せです」
 高橋さんが働く上で、家族の協力も大きかった。「私がホームヘルパーの資格を取って働きたいと言い出したとき、夫は人の生き死ににかかわる責任ある仕事は、いざとなったらおろおろする私には向かないと反対しました。でも私の真剣な思いを認めてくれてからは、勉強中には実習のモデルになってくれたりと、さまざまな面で支えてくれています」
 そして現在、ホームヘルパー2級の資格を取得するときからいつかは介護福祉士になりたいと考えていた高橋さんは、国家試験に合格して介護福祉士として働いている。
 将来は「できたらケアマネージャーの資格も取りたいと思っています」。そう生き生きと話す高橋さんを見ていると、資格を取得して職場で活用するのは、ただ働くというだけでなく、人生のステップアップにつながるのかもしれないと思えてくる。

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