いけ いつこ
長岡市出身。1998年11月から12月にかけて、21世紀職業新潟事務所が開催する『保育サポーター養成講座』全4回に参加。修了後、保育サポーターとして登録し、翌年3月に活動を開始。夫と2男の4人家族。新潟市在住。
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いつもは迎えにいくが、今日はお母さんに連れられて池さんの家に来た鈴木流斗くん。これから池さんとの短いが楽しい時間だ
タイトル
新潟市の池伊津子さんは、自分の子育て経験をふまえ、
大好きな子どもたちにかかわる仕事をしたいと考えて保育サポーター養成講座で学び、
働いている。池さんに資格取得とその後についてお聞きした。
保育サポーター

保育サポーターは、財団法人21世紀職業財団新潟事務所が主催している資格。約5日間の日程の中で、子どもの安全と病気についてやほ乳と食事についてなど、10科目すべてを専門の講師により学ぶ。万一の事故に備えて、5年間有効の保障制度に加入し、5年ごとの資格更新もある。
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「保育サポーター同士の情報を密にすることも大事です。お互いのローテーションを確認しながら、助け合っています」と池さん

ドミノや本やおもちゃの車、
ときには新聞紙も遊び道具となる
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経験を生かしてサポートする
やりがいのある保育サポーター
 おもちゃや折り紙などの遊び道具が置かれている自宅の居間でくつろぎながら、新潟市内に住む池伊津子さんは話し始めた。「私が21世紀職業財団新潟事務所主催の保育サポーターの資格を取得したいと考えたのは、1998年11月のことでした」
 池さんの二男は生後2カ月ぐらいからぜんそくで入退院を繰り返していた。そのとき、長男の幼稚園の送迎などの面倒をよく見てくれたのはご近所の人や友人たち。「病院と自宅との往復だけで手いっぱいで、どうして良いのか途方にくれていた私は、周りの人に本当に助けられました」。そして子どもたちも小学生になり、いつかはお返しをしたいと考えていたとき、保育サポーター養成講座のことを友人が教えてくれた。「これだったら私でもできるかなと受講することに決めました」
 養成講座のスケジュールは11月と12月の計4回、午前10時から午後4時まで、「お弁当を持参して」、保育サポーターとしての心構えや子どもの社会性と生活習慣など10項目の講習を受けた。「1講座でも欠席すると修了証書を授与されないと最初に聞いていたので、一生懸命通いました」。そして無事、池さんを含めた第一期生50人が修了証書をもらい、年明けから保育サポーターとしての活動をスタートできることになった。
 年明け、池さんも電話待ちとなった。保育サポーターの依頼窓口は21世紀職業財団新潟事務所。依頼者は新潟事務所に電話をかけて希望する条件に合うサポーターを紹介してもらう。その紹介されたサポーターに依頼者が直接電話をかけてくる。
 池さんに依頼の電話がかかってきたのは3月だった。その内容を池さんは今でもはっきり覚えている。「お兄ちゃんの幼稚園行事に午後から行きたいので、弟さんの面倒を3時間ほど依頼者の自宅で見てほしいというものでした」
写真  そこで預かる子どもの好き嫌い、触って良いもの、危険なものなど、事前に母親と子どもに会って打ち合わせをした。「私は今でも必ず事前の打ち合わせはしています。私が安心して預かることができれば子どもたちもゆったりと時間を過ごすことができ、その場にいないお母さんたちも安心して私に任すことができますから」
 1回目の保育はスムーズに過ぎた。迎えに来た母親からは、「ゆっくりと上の子どもと過ごすことができてうれしかった」という言葉をもらった。
保育サポーター養成講座のテキスト。
今でも大事に取ってある
SOSの電話がきたことも
母親たちが楽になってほしい
 それからは順調にサポーターとしての仕事をしている池さん。3年前からは平日午後は幼児教室のインストラクターの仕事もするようになり、その合間を縫っての保育サポーター業となっている。早朝の保育園への送りや残業帰りを待つまでのサポート、近くの公民館での集団保育など、忙しいが充実した日々を過ごしている。
 保育サポーターになって6年。池さんはたくさんの子どもと母親に出会ってきた。印象に残っている親子が何組かいる。その中の1組は、「4人目の子どもの出産後、上の子たちの幼稚園の送り迎えの依頼でした。ある日、そのお母さんから泣き声の電話が急にかかってきて。わが家の夕食の用意もそこそこに駆けつけたことがありました。転勤してきたばかりで頼る人がなく、夫も仕事が忙しく、そのお母さんは育児ノイローゼ一歩手前で私にSOSを出してきたんです」。
 結局、池さんが子どもたちの食事や入浴の世話をすることで、その母親の気持ちも落ち着いた。「私がサポートすることで母親たちの気持ちや体が少しでも楽になるならば、こんなうれしいことはありません」
 これからは、「仕事で大変な母親たちだけでなく、美容院や歯医者さんに行きたい、子どもと少しだけ離れて自分の時間を持ちたい、という方たちにも気軽に保育サポートを利用していただきたい。サポーター制度がもっと広がってほしいです」。

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