→独特の青と赤みの色、デザインが現代絵画のよう。一番結び目の細かいギャッベカシュクリは、通常に比べて3分の1の細さの糸が使われている(199cm×131cm 326,000円)
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←素朴でナチュラルな色合いが和室にも合いそうなナチュラルソマック。(左から150cm×100cm56,000円、288cm×85cm 92,000円、156cm×104cm 61,000円)

タイトル
ふっと足を乗せたときのふかふかの感触、
じゅうたんなどのウールのファブリックは、
寒さをさえぎってくれるだけでなく、
見た目にも温かさをもたらしてくれる。
特に、イラン南西部の遊牧民によって織られる
ギャッベやキリムは、独特の風合いと
そのデザインから、
ここ数年、静かな人気を呼んでいる。
新津のインテリアショップ、
ボー・デコールの今井正人店長に
その魅力などを聞いた。

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キリムはギャッベ同様、幾何学的な模様に「幸せな結婚生活」や「生活の安定」など遊牧民たちの願いが込められている(236cm×157cm52,000円) キリム(赤256cm×161cm 57,000円、164cm×113cm 26,000円)
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年を経て増す風合い
  「キリムは塩や穀物入れの袋、家具のカバーなどに使われる平織りの布を指し、ギャッベは、テントなどに敷くじゅうたんのこと。どちらも天然繊維100パーセントなので、調湿効果があり、1年通じて肌触りはさらっとして快適なんです」と今井さん。紡いだウールを染めて、縦糸に糸を一つ一つ結んでいくギャッベは、3畳の大きさを織り上げるのに3カ月も掛かる。現地では、代々、女性のたしなみとして伝えられ、嫁入り道具として持参されるという。「『草木に力が宿る』という考えから、染料も、赤にはアカネ、青にはアイなどの植物が使われています。年を経ていくたびに色があせるのではなく、落ち着いて味が出ていくんですよ」。3年ほど前から今井さんは、イランの中でも最高品質の産地といわれるカシュガイ族を年に2、3度訪れて、製品を買い付けている。「木やヤギなどをかたどった素朴なデザインも魅力の一つです。木は生命の象徴としての健康を、ヤギは子孫繁栄を表しています」

簡単な手入れ
 ギャッベは、化学繊維製品のような、裏面にほつれ止め用ののり付けがされていないので、通気性もあり、和室など畳に敷いても湿気がこもらないという。「床暖房の部屋の場合、暖まるまで時間が多少かかるかもしれませんが、一度暖まると毛足の中に熱をためるため、暖かさが逃げないんです」。手入れは、毛の流れにそって掃除機をかけ、固く絞ったぞうきんでふくだけ。ボー・デコールでは、年2回、無料で洗浄サービスも行っている。
 ギャッベには、織り方や素材などでいくつかの種類がある。染めていないウールの原毛を使ったナチュラルソマックは、素朴な色合いが落ち着いた雰囲気でじゅうたんになじみのない、和室にも合いそうだ。また、20〜30年たったオールドギャッベは、毛足を刈り込むシャーリング加工が施されていないので、ふかふかとした毛足が見た目の温かさも演出してくれる。大きさもさまざまなので、いすに敷いたり、壁掛けにしたりするなどいろいろ楽しめる。同店では、事前に貸し出しサービスを行っているので、インテリアとの相性をじっくり検討することも可能だ。
取材協力 
ボー・デコール 新津市山谷南4462-1 TEL:0250-21-2525

毛足を刈り込んでいない
オールドギャッベは、
見た目も温かい印象だ

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ギャッベの染料はすべて天然植物。黄色はザクロの皮(左奥)、茶色はクルミの皮(左手前)、赤はアカネ(中心奥)などから染められている
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