薪はナラやクヌギ、桜など。間伐材が有効利用されている。火室いっぱいの薪を入れて(ナラの木を写真のノルウェー製、小型サイズで使った場合)3〜4時間は燃えてくれる
人を3度暖める
 火のそばで過ごすだけで、気持ちがふっと和らぐのはなぜだろう。 音もなく揺らめく暖かな炎は、なにものにも代えがたい深い安らぎを与えてくれる。 ここ数年「薪ストーブ」が注目されるようになってきたのも、そんなところに理由があるのかもしれない。 「昔から薪ストーブは、人を3度暖めるといわれています。 まず、薪作りの過程で体を暖め、薪ストーブに火が入れば体も室内もぽかぽか、 そしてストーブで作ったあつあつの料理を食べれば、体のしんまで暖まります。 炎には、人をひきつける魅力がありますから、自然とみんなが集まってくるんですね。 そんなときの楽しいおしゃべりが、心も温めてくれるんですよ」と浅川さん。  薪ストーブは、ポワーンとした輻射(ふくしゃ)熱で室内をじんわりと暖める。
そしてその熱は、長く室内にとどまって、冬の厳しい寒さから守ってくれる。 雪の降り積もる日も、寝る前に薪をたっぷり入れて、適度に空気を絞っておくだけで、 朝起きても暖気が残っているので寒さがつらくない。 ただし、取り扱いを間違えるとトラブルの原因にもなり得るので、 だからこそ基本を守って正しく付き合うことが大切だ。 安全に正しく使えば、薪ストーブは暖房から料理、洗濯物の乾燥、憩いの場作りに大活躍し、 暮らしに恩恵をもたらしてくれる。


薪ストーブオーナーは環境ボランティア
 薪ストーブは、室内の汚れた空気を取りこんで燃焼し、空気をきれいにしてくれるため、 ハウスダスト対策にもなり、アレルギー症状が軽減されたというオーナーも少なくないという。 また、ファンを使わないのでほこりも立たない。 しっかり乾燥させた薪を使えば煙もほとんど出ないため、集合住宅地であっても、 隣家への迷惑を心配せずに導入できるのも大きな魅力だ。 灰は、ガーデニングの肥料にもなる。 「基本通りに乾いた薪(できれば、ナラ、クヌギなどの広葉樹)だけを燃やせば、 1シーズン使っても、煙突に付くすすはせいぜい、コップ2杯分。 コストは購入した薪だけで一冬を過ごす場合、1カ月2万円と少し割高かもしれませんが、 要はどんなライフスタイルで過ごしたいかだと思うんです。 薪ストーブと暮らすなら、薪の調達や、手入れなどもぜひ楽しんでほしいですね」。 暖冬舎では、薪を自力で調達できない人には販売用の薪を用意しているほか、薪割り機のレンタルも行っている。 また、自分で薪割りをしたいが場所がない、騒音を出したくない人のためにストック場も提供している。
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シンプルモダンなデザインが目を引く、ノルウェーのスタイリッシュな薪ストーブ(左、336,000円)。最新機能と古き良きアメリカのデザインを融合させた「アンコール」(546,000円)は、ムード満点。クッキングスタンド(6300円)に鍋を仕込んだり、バーベキューグリル(18,900円)で肉やピザを焼いたりと料理の楽しみも味わえる
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薪ストーブを彩るさまざまなアイテムもそろう。火かき棒や灰掃除用のブラシなどがセットになったファイアーツールセット(9240円から)。キャセロールのような形をした「ストーブトップ・スティーマー」(24150円)は、薪ストーブ用の加湿器。中にいれた水が少しずつ蒸発して、部屋を潤してくれる。ハーブを入れると効果的
取材協力/暖冬舎 新潟市桜木町2-13 TEL:025-280-0280  HP:http://www.stove.co.jp

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