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シェフのスペシャルランチコース(3,500円・要予約)は、肉か魚を選ぶメーン料理のほかに、旬の野菜を使ったオードブルや自家製パンなどがズラリ。この日は、真鯛のポワレとズッキーニのリゾットが鮮やかな彩りを添えて
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風光明美な高原にたたずむ「ヴィラデスト ガーデンファーム アンド ワイナリー」は、玉村豊男氏が、描いた夢のひとつを形にしたもの。
だからこそ、広大なガーデンファームにあるぶどうの木、小粋なカフェで味わう朝採り野菜の一つひとつにも、ストーリーが存在する。
収穫の秋に出かけてみたい、大人のスローライフを体感できる空間だ。
さわやかな秋風に誘われてこだわりのワイナリーへ
 緑また緑。絶景とは、この場所において初めてふさわしい。インターから10分という好立地ながら、ゆるりと山道を登っていくにつれ、あたりは自然の豊かさを色濃くしていく。そして着いた先に広がる景色が、また感嘆のため息を呼ぶのだ。眼下には千曲川が蛇行する上田盆地、そしてはるかに日本アルプスが描く稜線(りょうせん)。そのすばらしい眺望に見とれていると、さわやかな風に運ばれてほんのりとハーブが香る。まわりには季節を知らせる数十種類の野菜やハーブ、その奥には南西斜面を利用した大きなぶどう畑。広い敷地を縫うように整備された遊歩道を行けば、大地の恵みの美しさと力強さを肌で感じる。標高800mのこの地に根をおろした「ヴィラデスト ガーデンファーム アンド ワイナリー」は、エッセイスト、画家として活躍する玉村豊男氏の夢の体現である。  畑を一望するもっともいい場所に建つワイナリー。この空間に、こちらの楽しみはギュッと凝縮されている。「日本でもっとも小規模のワイナリー」とはいえ、イタリア製の醸造機械やフランスから輸入したオークだるなどを用いて、最新技術と昔ながらの手作り方式をあわせた独自の製法により、芳醇でおいしいワインを造りだしている。その設備や作業の様子が見てとれるカフェに腰を下ろせば、だんだんと溶けていく心と体。せわしない毎日から脱する心地よさは、豊かな自然と、そこで生まれた美味とともに訪れる。

本当のぜいたくはこのおいしさの中にある
 見晴らしのいいテラス席、工場を見下ろすブリッジ席、大きなテーブルを配したダイニングなど、くつろぎの空間は表情豊か。オープンキッチンから漂う香りと音に五感が刺激され、いやが応でも期待が募る。こちらで楽しめるのは、焼きたての自家製パンと、農園で採れる新鮮な野菜をふんだんに使った料理。フレンチをベースに絶妙なアレンジを加えた味わいは、野菜の持つ本来のおいしさや、その種類と調理法の豊富さ、そして何より色鮮やかな季節感をたっぷりと堪能できる仕上がりだ。わがまま承知で「今年のものは、もうほとんどなくなっちゃって」という自慢のワインをオーダーする。やさしい飲み口と、どんな料理にもしっくり寄り添うやわらかな風味。テーブルに並ぶ一品一品の個性をより引き立てるようなワインの味は、その年ごとの玉村さんの集大成でもある。
 いつもの倍は時間をかけて、ゆったりと満喫する美味。そして、ここで味わうものすべてが、目の前の畑で採れたこだわりの食材であることのぜいたくさ。それを実感するたびに、大人だからこそ楽しめるスローライフの魅力をあらためて知る。まわりを見れば、となりのショップでおみやげを吟味する人、地下のギャラリーで玉村さんの作品を鑑賞する人など、過ごし方もさまざまだ。また傍らには、訪れた客と気さくに語らう玉村さんの姿があり、なんとも心なごませる。
「家に遊びにくる感覚でいらっしゃる方も多いんですよ」
 友人のダイニングに、採れたて野菜のおいしい料理を食べに行く。そんな気軽さこそ、秋の休日に似つかわしい。

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メニューには玉村さんによるラフなイラストとメッセージも。また食事だけでなく、季節によって顔ぶれを替えるデザートも充実。ハーブティーとともに楽しめば、こちらならではのティータイムが完成する
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秋の日差しが降りそそぐテラス席で、広がる畑を見渡しながらのんびり。シンプルで居心地のいい空間は、時間さえもゆったり流れているかのような快適さだ。食事のあとはガーデンを散策して楽しむのもいい
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