![]() 平成2年7月27日にオープンしたマリンピア日本海には、46名の職員が働いている。お話をうかがったのはスタッフの石川訓子さん。普段、私たちの目に触れない飼育係の日常を追った。 |
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コーラル水槽を裏側から掃除する石川さんの手。サンゴは触手が開いているのが元気な証拠なのだそう | |
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魚のすむ環境を整えるのが仕事 これはアルテミアといって、稚魚の餌です。出勤したらすぐに水槽を見て回り、魚や水槽の状態などを確認します。魚に異常があれば獣医師さんに診てもらい、薬浴や餌に薬を混ぜるなどの治療をします。それから魚に餌をやり、水槽の水を換え、水槽を掃除……ほとんど1人の仕事が夕方まで続きます。はたから見たら地味な仕事に見えるでしょうね。魚のすむ環境を整える私たちは水族館の裏方です。今の仕事でお客さまと接する機会は、ほとんどありません。 飼育係を目指したのは生き物が好きだったから。生き物にもいろいろいるけど、海は陸より広い分、未知の世界が広がっているじゃないですか。それで面白そうだと思って鹿児島にある大学の水産学部に進学しました。 飼育のことは、マリンピアに就職してから知ることばかりで毎日が勉強です。最初の6年間はイルカの担当で健康管理やショーのトレーニングをしていました。イルカの血は尾びれから採るんですよ。マンボウは1年間担当しました。とてもデリケートで不思議な魚ですね。具合が悪くなると、餌を吐き出してのみ込まなかったり、数日でシワシワになったりします。月1回はウエットスーツを着て潜水掃除もしましたね。潜水士の免許は大学時代にとっていましたので。でも、趣味で海に潜ったことはないですねえ。 魚類にもさまざまな個性があります 淡水魚の世話は、みんな違うから面白い。この水槽には5月に当館で卵を採ったウグイの稚魚が入っています。メダカなんかは卵から孵化(ふか)したときからメダカの姿をしてますけど、ウグイの場合は、目も黒くないしおなかに大きな卵黄をつけていて泳げないし、孵化できるのかと思うくらい形態形成がすすんでいません。水温の高い水槽で育てているウグイは、すっかり魚の形になりました。この水槽はミズクラゲ。ウグイの稚魚もミズクラゲも餌をやると、おなかのところが赤くなって、ああ、食べてるなってわかるんですよ。 次はコーラル(サンゴ)水槽の世話に行きましょうか。この水槽はほぼ毎日磨きます。藻がついちゃうんですよね。枯れたウミヒルモの葉っぱは砂に埋めます。水槽を見ている人から「わーっ、手が出てる」と驚かれることも。アクリル磨きの道具は塩ビ管を切って、自分で作りました。物を作るのは好きです。ミズクラゲの水槽も作りましたし、配管を自分ですることもあるんですよ。 |
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川や海で生き物の環境を探る 当たり前ですが、新潟は鹿児島に比べると寒い。来た当初は風邪ばかりひいていましたが、今ではすっかり慣れました。家族は夫と息子です。夫も魚が好きで、家の熱帯魚は彼が担当。会話も魚のことが多いですし、息子も休みの日は「マンボウを見に行こう」と言います。 ほとんどの作業は屋内ですが、屋外水槽ではウグイ、シナイモツゴ、ウケクチウグイを担当しています。時々は海や川に調査や採集に行くこともあります。川に網やトラップを持って出かけ、捕まった生き物の種類や数を調べたり、持ち帰ったりします。館外へ出かけて生き物の環境を知るのも仕事です。 外に出てあらためて感じるのは植物の多さ。今後は、植物のことも知って、水槽にも展示できたらすてきだなと思います。 |
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取材協力/マリンピア日本海 新潟市西船見町5932−445 TEL.025(222)7500 |
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