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大橋さんも製作に加わった、新作の桐だんす。数寄屋造り風のモダンなデザインは、和風にも洋風にも合う。「桐だんすの性能の良さを生かしながら、現代のスタイルに合わせた新しい桐だんすがこれからも増えてゆくと思います」 |
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初めて見る職人仕事に魅了される 昔からものを作るのは大好きだったけど、正直言って木工は苦手だったんです。だから今、この仕事に就いているのが不思議なくらいです(笑)。 桐だんす職人になったのは、高校生の時に縁あって、この会社にバイトに入ったのがきっかけです。それまでは桐だんすのことは全然知らなかったのですが、工房の中に初めて入り、職人さんたちが桐だんすを作る様子を見て、すごいなと思って。バイトは、主に外で板を干したりという仕事でしたが、雨の日は中に入って材料を削ったりもしました。 その後、高校を卒業してすぐ朝倉家具に入社しました。最初から職人を目指そうと思って入ったわけではないのですが、高校生の時に職人を見た時の印象、そして会社に入って内部からも職人を見ていくうちに、ものづくりの奥深さや面白さにひかれまして。何より、作り手によって表現も違ってくるというのは、やりがいがあります。仕事をやるなら上を目指してみようと、家具職人になる決意をしました。 職人仕事は毎日が勉強 全く一から始めたので、修業はすごく大変でした。なかなか覚えられなくて非常につらかったです。何度やってもうまくいかず、自分には向いてないと思ったことも。その時は真剣にやめようと思いましたが「せっかくここまでやってきたのに、やめるのはもったいない」と言われて。やめるなら、とことんやってみようと、とりあえず続けることにしたんです。結局、経験を積むしかない。そして最後は仕事に対する情熱がどこまで続くかですね。私もまだまだ修業中。職人仕事で「これでいい」っていうのはないんです。試行錯誤しながら技術を向上させなきゃならない。毎日が勉強です。 現在は、分業で桐だんすを流れ作業で作ってゆく中で、たんすの引き出しを削って大きさを合わせるという作業を担当しています。その日の気温や湿度で桐の状態が違ってきますから、ほんのひとカンナかけるのにも常に緊張しています。集中力が勝負なので、話しながらできる仕事ではありません。一日中、同じ作業をしていますが、緊張感もあるし、とても面白いので飽きるってことはないですね。 桐だんすの良さを伝えたい 桐だんすは、作りも構造も普通のたんすと違います。機密性があり、密度が粗くないので火事になっても燃えにくいという桐の材質を生かした素晴らしい家具です。決して安いものではないので、私も魂を削る気持ちで作っています。そして使ってくださるお客様のことを考えています。昔の職人は技術さえあればよかったけれど、今は人間性も問われます。「技術だけでなく心も磨け。それが作品に反映する」という先輩に言われた言葉を今も忘れないようにしています。 最近は、和家具が見直されてきて、桐だんすの良さがまた、注目されてきましたが、本当に良いものなので、もっと若い世代の人たちにもアピールしたいですね。今はインテリアとして購入される方も多く、それも良いのですが、もともと収納家具として有能なので、そういう道具としての本来のかたちとしても使っていただきたいと思います。最終的にはデザインもやってみたいですね。 |
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取材協力/朝倉家具 白根市茨曽根国道8号沿い TEL.025(375)3500 |
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