「夏に食べたいおいしいレシピ」
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うだる暑さが続いたら、
ひんやりメニューの登場だ。
冷たくて食べやすい料理だけでなく、
目でも食欲をそそる料理のコツを、
新潟市万代の日本料理店
「明日葉」調理長の
内山美喜夫さんに聞いた。
また「スタミナレシピ」も
考えていただいた上村さんによる
「ひんやりレシピ」もご紹介する。

プロの技を家庭料理でも活用しよう
 内山さんは津南町出身。長岡市、東京、金沢などで修業を積んだ、日本料理一筋の料理人だ。
調理長を務める「明日葉」は、季節の食材をふんだんに用いた「旬の会席」「ミニ会席」が人気。 落ち着いた雰囲気で、特に女性に好評だ。まずは、コース料理で供されるひんやりメニュー 3品を作っていただいた。
 「夏の冷やし鉢」は湯葉豆腐、そうめん、合いガモのロースト、ツバメの形にしたショウガ、 エビ、プチトマトのシロップ漬けを一皿に。そばつゆをかけていただく。湯葉豆腐の代わりに市 販の卵豆腐を使ってもよい。
 「エビの養老寄せ」はお吸い物よりやや濃い目に仕立てた汁に、エビ、そうめんを入れて寒 天で固めた一品。そうめんを滝に見立て、涼しさを演出。葉ショウガ、プチトマトのシロップ 漬けを添えてある。
 「トウガンの印籠煮」は大きめに切ったトウガンを軽くゆで、切り込みを入れたところに、 タレを洗って落としたウナギのかば焼きを挟み、上からガーゼをかぶせて押さえ、だし汁で煮込 む。たたいたエビあんをかけて出来上がり。グリーンピースなどを添えると見た目もよい。  いずれも夏のメニューに加えてみたい品ばかり。お店で味を覚えたら、家庭の食卓で再現してみてはいかがだろうか。

旬の魚や野菜に、ショウガなどの薬味をうまく使って
 夏の食材として内山さんが薦めるのは、魚介類ではハモ、ウナギ、ドジョウ、スズキなど。 野菜ではトウガンやナス。特にナスは千成ナス、小ナス、長ナス、丸ナス、米ナス、水ナスなど 品種により果実の形がバラエティーに富んでおり、新潟では丸ナスの一種である巾着ナスが知 られている。辛味が少なく柔らかい葉ショウガも、食欲増進の薬味だ。  また、トマトも夏においしい食材だ。「明日葉」では、皮をむいて中身をくりぬいたトマト にエビなど七種類の食材を詰めてオーブンで焼いた「トマト七宝焼き」が人気メニュー。皮を むいたプチトマトを水と砂糖で軽く煮てそのまま冷ました「プチトマトのシロップ漬け」は、 ひんやりメニューの付け合わせにぴったり。  調理法としては、くずやあん、寒天でつるっとした食感を出すと食べやすいという。

盛り付けでも涼しさを演出
 他に、冷たい料理のときは器もよく冷やしておき、大きめの器に少量を盛ることで、食卓に 涼しさを演出できるとのこと。刺し身などを冷たいまま食卓に出したい場合は、クラッシュア イスをすだれの下に敷き、その上に刺し身を載せれば完ぺき。氷は家庭の製氷皿で作った氷を さらしに包み、めん棒やすりこぎなどでたたいてクラッシュアイスにする。さらしに包むこと で砕いた氷が周囲に飛ぶのを防げるという。  ちょっとした工夫で、涼やかな食卓を演出してみよう。


●ヤンニョムそうめん
●ピョンス(韓国風冷水ギョーザ)

ぴりりと辛い!冷たいメニューで暑気払い
 夏の定番メニューであるそうめんも、目先を変えればこんな風になるという一品。辛いヤンニョム(薬味)を用意し、皮を外した鶏モモ肉をゆでて作った鶏スープで延ばすのが特徴だ。辛さは豆板醤、青唐辛子で調節できるので、子どものいる家庭では控えめに。ミョウガ、大葉などの薬味を添えてもおいしい。
 ピョンスは、裏ごしした絹ごし豆腐と鶏ひき肉、豚ひき肉を、粘りが出るまで手でこねるのがポイント。そこにキュウリや白菜キムチ、長ネギや干しシイタケなどの具を混ぜてタネとする。ギョーザの皮を用意し、具を少なめに包んで十字型に包むときれいに仕上がる。誰でも簡単に包めるので、家族みんなでわいわい作ってみよう。余ったギョーザは冷凍でき、使うときはそのまま熱湯に入れてゆでればOK。辛さの調節はキムチの量でコントロールしよう。キュウリの代わりにナスの塩もみなど、家庭にある夏野菜をアレンジしてもいい。
●ヤンニョムそうめん
[材 料]
そうめん(乾)150g、鶏モモ肉1枚
具…ヒメタケノコ、スプラウト、フルーツトマト、白髪ネギなど お好みで
ヤンニョム…しょうゆ 大さじ3、豆板醤 小さじ1/2 、青唐辛子(小口切り)1本、ゴマ油 小さじ1/2 、すりおろしニンニク 少々、ネギ(みじん切り) 少々
[作り方]
1. なべに鶏肉、ショウガ1片、水1リットルを入れ、沸騰したらアクを取り、20分ほどゆでる。鶏肉を取り出して薄切りにし、鶏肉がかわかないようスープを含ませたキッチンペーパーで包んでおく。残りのスープはこして、しょうゆ小さじ1と塩ひとつまみを加え、調味しておく。
2. 好みの具を用意し、ヤンニョムの材料を混ぜる。
●ピョンス(韓国風冷水ギョーザ)
[材 料]
ギョーザの皮 15枚、絹ごし豆腐(裏ごしする) 50g
鶏ひき肉 50g、豚ひき肉 50g
A…キュウリ(2cm長さの千切り) 1/2本分、白菜キムチ(みじん切り)35g、長ネギ(みじん切り) 2cm分、干しシイタケ(もどして、みじん切り) 1枚分、しょうゆ 小さじ1、おろしニンニク 少々
B…しょうゆ 大さじ3、酢 大さじ1/2、砂糖 少々、長ネギ(みじん切り) 適量
[作り方]
1. ひき肉、豆腐、Aをよく混ぜる。
2. 皮に1.の具を少なめにのせ、4カ所をつまむようにして包む。
3. たっぷりの熱湯でゆでる。皮が半透明になり、浮き上がってしばらくしたら氷水にとる。
4. Bをつけていただく。


●和風ラタトゥイユ
●アボカドとヨーグルトの冷たいスープ

夏野菜の栄養をダイレクトに食べるメニューと旬の夏野菜のうまみを味わうメニュー
 南仏プロヴァンス風の家庭料理として知られるラタトゥイユを、和風にアレンジした一品。昆布茶、しょうゆ、大葉が隠し味になっている。水を一滴も使わず野菜の水分だけで煮込むので、あっさりしていながら、野菜の深い味わいが楽しめる。ご飯に載せてオカカを振れば食欲増進の一膳になり、クスクスやパン、牛ステーキやチキンのグリルにもよく合う。
翌日以降も、カレー粉を加えて夏野菜カレーに、ミキサーにかけて冷たい野菜スープ・ガスパチョ風にと、いろいろ応用できる。
 アボカドとヨーグルトの冷たいスープは、火を一切使わずにできるのがうれしい。アボカドは硬すぎず柔らかすぎないもので、皮が黒いものを選ぼう。出来上がりが鮮やかなグリーンにはならないが、牛乳の代わりに野菜ジュースを使って栄養アップも。味の決め手は、上質のエキストラバージンオリーブオイルを使うところだ。オリーブオイルの香りが食欲をそそってくれる。
●和風ラタトゥイユ
[材 料]
タマネギ、ナス、ズッキーニ、トマト、カラーピーマンなどお好みの野菜 適量
ニンニク ひとかけ、ローリエ 1枚、大葉 適量、オリーブ油・塩・コショウ・昆布茶・しょうゆ 適量
[作り方]
1. タマネギとニンニクはみじん切りにする。それ以外の野菜は一口大にザクザク刻む。
2. 鍋にオリーブ油を入れ、ニンニクとタマネギをいためる。香りが出てきたら、トマト以外の野菜を加えてザッといため、油が回ったらトマト、塩、昆布茶、しょうゆ、ローリエ、大葉を加え、ふたをして20分ほど煮込む。
3. 野菜が半量ほどになったら、塩・コショウでお好みに味を調え、冷たくしていただく。ガーリックトーストやご飯はもちろん、パスタやそうめんに添えてもおいしい。
●アボカドとヨーグルトの冷たいスープ
[材 料]
アボカド 1個(約100g)、ヨーグルト 1/2カップエキストラバージンオリーブオイル 1/4カップすりおろしニンニク 少々、レモン汁 1/4個分塩・コショウ 各少々、白ワイン 大さじ1、牛乳 1カップ
[作り方]
1. アボカドは二つに割って種を除き、スプーンで実をすくう。
2. 1.とすべての材料をミキサーにかける。
3. 濃度が濃かったら、お好みで更に牛乳を加えて、塩・コショウで調味する。
4. よく冷やして、器に盛り付ける。


●とろとろシノワヌードル
●トウガンの梅風味くず煮

食感を楽しむ冷たいめん料理と夏のおかず
  オクラ、長イモなど粘り気のある野菜は、夏のスタミナ料理によく使われる食材だ。和風になりがちな素材を中華風にアレンジしためん料理が「とろとろシノワヌードル」。長イモは半量をすりおろし、半量を粗くたたいて、しゃきしゃきした食感を残すのがポイント。タレは酢、ラー油とゴマ油を利かせ、香りを出す。市販の冷やし中華のタレに酢やラー油を適宜加えてもOK。辛いものが苦手な人はラー油を控えめに。具なしであっさりでもいいし、鶏ササミ、イカ、ハムなどを載せてもいい。つるつるねばねばの、今までにない口当たりを楽しもう。
 トウガンは初夏に旬を迎える食材だ。薬膳ではカラダのほてりを取ってくれる素材として知られ、まさに今の季節にぴったり。購入する時は、種やワタが白いものを選ぼう。あらかじめ下ゆでしたトウガンを鶏スープで煮含め、くず粉でとろみをつけた鶏肉をたっぷりかけて出来上がり。梅干しの赤がアクセント。キリリと冷やした日本酒や甘い中国酒がよく合いそう。
●とろとろシノワヌードル
[材 料]
オクラ 3本、長イモ 80g、青ジソ 3枚むきエビ 50g、中華めん(生) 240gたれ…酢 90ml、しょうゆ 60ml、ラー油 大さじ2 ゴマ油 大さじ2
[作り方]
1. むきエビは塩・コショウ名少々、酒・片栗粉各小さじ1をまぶじ、ゆでる。飾り用のエビを残して、1cm角に切る。オクラは板ずりし、小口切りにする。長イモは皮をむき、半量はすりおろし、もう半量はすりこぎなどでたたいて、一口大にする。青ジソは5mm角に切る。
2. ボウルにたれの材料を合わせ、1.のすりおろした長イモと青ジソを加えて混ぜておく。
3. 中華めんを表示どおりにゆで、冷水にとって洗い、ぬめりをとって水気を切る。ゴマ油・酢各大さじ1をふってからめてから、2.のボウルに入れてよく混ぜる。
4. 3.に1.のオクラとむきエビ、たたいた長イモを加え、器に盛る。
●トウガンの梅風味くず煮 
[材 料]
トウガン 250g、梅干し 1個、鶏ひき肉 70g、だし汁 カップ1、鶏がらスープの素 小さじ1、塩 ひとつまみ、くず粉 大さじ1
[作り方]
1. トウガンは皮をむき、種を取り除き、5分ほど下ゆでしておく。梅干しは種を除き、果肉を細かく刻む。
2. 鍋にサラダ油大さじ1/2を熱し、鶏ひき肉をいため、肉の色が変わってきたら、だし汁を注ぎ、鶏がらスープの素と塩を加える。煮立ったらアクをすくい、下ゆでしたトウガンを加えて弱火で煮る。
3. トウガンが柔らかくなったら取り出して器に盛る。残りの煮汁に水大さじ1で溶いたくず粉でとろみを付け、梅干しの果肉を、飾り用に少し残し、加える。くずあんをトウガンにかけ、残しておいた梅干しの果肉をあしらう。

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