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感動と喝さいに出合いたくて、 クラシックコンサートを聴きにいく いつもはジーンズにトレーナーだけど、スカートをはいてジャケットを着る。スニーカーもパンプスに履き替えて準備完了。今日は「『新世界交響曲』を100倍楽しもう!」の日。N響オーボエ奏者で「オーケストラは素敵だ」「オーケストラ楽器別人間学」などの著書でおなじみの茂木大輔さんが、ドボルザークの名作「新世界交響曲」の聴きどころを解説してくれる。N響トップ奏者を中心とした人間的楽器学管弦楽団による演奏も楽しみ。足取りも軽くりゅーとぴあコンサートホールへ向かった。 開場前から、ロビーにはにぎわいがある。バイオリンケースを抱えた小学生、妙齢のご婦人たち、白髪のカップル。いつになく華やいだ雰囲気を楽しみつつ、パンフレットを受け取ってホールへと足を踏み入れる。 りゅーとぴあのコンサートホールは緞帳(どんちょう)のないアリーナ形式。交響楽に適したホールで、音響的にも視覚的にもステージとの一体感や臨場感を楽しめ、正面奥のパイプオルガンが荘厳な雰囲気を醸し出している。場内の照明が落とされ、茂木さんがステージに出てきた。 |
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終演後の散策も楽しいりゅーとぴあ。 コンサートの余韻をかみしめながら歩きたい ドボルザークの名曲「新世界」は、おそらく世界で最も愛されている交響曲。第2楽章「ラルゴ」は「家路」として知られており、下校時間にこの曲が流れる学校も多いはず。まず第4楽章「アレグロ・コン・フォーコ」が演奏され、茂木さんのお話もスタートした。 「ドボルザークと宮沢賢治の共通点」「『新世界』に影響を与えた黒人霊歌やアメリカ民謡」「ドボルザークが愛した鳩と蒸気機関車の音が楽曲の中に」などなど、聴きどころを短く演奏しながら「新世界」版ためになるミニ知識が次々と飛び出す。目からウロコだったのは、繰り返し演奏される主題を「父」「母」「息子」に当てはめたこと。音量や楽器、速度や表情を変えるフレーズを注意して聴くだけで、父と息子のドラマが展開されたことだった。難しいと敬遠されがちなクラシックの音楽も知識があれば、耳慣れた曲が全く違って聴こえる。 短い休憩を挟み、全曲が通しで演奏された。オペラのような壮大さで第4楽章最後の音がコンサートホールの天井に消えていく瞬間から、割れんばかりの拍手。舞台の袖に下がった茂木さんは2度、3度と拍手にこたえ、楽団員を紹介していく。アンコールは「スラブ舞曲集」からの1曲。タイトルどおり、新世界が100倍楽しめた一夜だった。 りゅーとぴあの周辺は、文化施設・スポーツ施設と公園が一体となったセントラルパーク。夜は木々や県政記念館がライトアップされ、とても美しい。川面を渡る風も心地よく感じる季節ももうすぐ。白山公園からやすらぎ堤までを結ぶブリッジを歩き、地上6メートルの高さに浮かぶ浮島のような空中庭園を巡れば、今までにない散策の楽しみに出合えるはずだ。 春は始まりの季節。感動に触れる機会を探して、大人の時間を増やそう。 |
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