春は新しい出発のシーズン。環境が一新され、さまざまな出会いが訪れる季節だからこそ、自分自身も少しだけ変えてみたい――そんなときは、香水でイメージチェンジをしてみよう。 服装や髪形よりも手軽でひそやかな変化が、昨日とはちょっと違う自分を演出してくれる。初心者でも楽しめる香り選びを香水デザイナーの加賀田尚子さんにきいた。
加賀田尚子さん
新潟市出身。「SAKURA SOKO Salon」主宰。東京のミヤ・フレグランス・スクールで学んだのち、フレグランス・デザイナー、フレグランス・インストラクターとして活躍。帰郷後は、さまざまなセミナー等で講師を務める。新潟市古町通りの「呉服の嶋屋」専務でもある。

タイトル  豪華で高級なイメージがある「香水」。興味はあっても「香水みたいな高級品は似合わないから」と、敬遠している人も多いはず。けれど、「香水=高級品」はただのイメージ。人気フレグランスは5,000円〜8,000円(50ml)に集中し、正しく保管すれば2〜3年は愛用できる。ミニ香水なら2,000円前後で手に入り、サイズも手ごろだ。
 香水は賦香率(ふこうりつ=アルコールや蒸留水に溶かした香料の割合のこと)によって香料濃度の高い順からパルファン、オー・ド・パルファン、オー・ド・トワレ、オー・デ・コロンの4つに分類され、それぞれ含まれる香料やアルコールの量、香りの持続時間が異なる。これらの値が高いほど調香師の表現世界がハッキリと現れ、値段も高くなる。日本で人気があるのは、中間レベルのオー・ド・パルファンやオー・ド・トワレなど。湿度が高く、香りがこもりがちな日本では、香りの持続時間が短く、軽いものが好まれる。オー・ド・パルファンなら4時間ほど持つため、外出やオフィスにぴったりだ。
 こうして身につけた香りは、時間の経過とともに、トップ〜ミドル〜ラストと変化する。香水を選ぶときは必ずムエット(試香紙)をもらい、香りの移り変わりを確かめてみよう。トップの香りが好みでも、それが続くのは15分程度。香りの心臓部と呼ばれ、3時間は持続するミドルから受ける印象を大切にしたい。香水を買ったらしっかりとフタをして箱に入れ、冷暗所で保管を。香水のボトルはどれも美しく、並べて飾っておきたくなるけれど、ここは空きビンになるまでガマン。直射日光や気温差は変質の原因になるため、注意しよう。

タイトル  香りには、その人の持つ雰囲気を間接的に伝える効果がある。イメージチェンジを考えるなら、髪形やメーク、ファッションのほかに、香りも積極的に取り入れてみよう。
 「香水は、気分や雰囲気を手軽に一新させてくれるうれしいアイテムです。女らしさを出したいときは優しく華やかな香り、大人っぽくなりたいときはシャープで落ち着いた香り、かわいらしい自分でいたい日は甘くてキュートなフルーツ系などがおすすめですね。ふわりと上手にまとった香りは、自分の気持ちだけでなく、周囲への印象も変えてくれます」
 加賀田さんが選んでくれた香水は、どれも根底に上品さと新鮮さが漂う。いつもの自分に香りをプラスしただけで、今まで知らなかった自分に出会えそうだ。もちろん、香水は男性にもおすすめ。そう快感やシャープさをかもし出すものなら、イメージアップだけでなく気分転換にもつながる。昨日とは違う自分を目指して、積極的に香りの力を取り入れてみよう。
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●レディース
自分を元気に
オーベル/アザロ ¥5,000。
明るく澄み切った香りが、疲れた心をリフレッシュ。ひょうたん形のボトルもかわいい
●レディース
女らしくセクシーに
ココ・マドモアゼル/シャネル \10,000
甘くセクシーな中にもほどよいさわやかさが香るフレッシュオリエンタルタイプ
●レディース
安らぎと癒やしの香り
リラクシング・フレグランス/資生堂 \3,200
リラックス効果のあるティーローズをブレンドした、穏やかで透明感のある心地よい香り
●レディース
愛らしくキュートに
ベビードール/イヴ・サンローラン\6,800
「恋に効くおまじない」の異名を取る、キュートでフルーティーな香り。男性受け抜群
●メンズ
エネルギッシュな1日を
ハイヤーエナジー/クリスチャン・ディオール \6,500
ハーバルでスパイシーな香りが沈んだ気持ちを活性化させ、やる気を引き出してくれる
●カップル
2人でつけて一体感
アンサンセ・ウルトラマリン&アンサンセ・ウルトラマリン・フォー・ハー/ジバンシィ 各\7,000
透明感とそう快感のある人気定番。フォーハーはウルトラマリンをベースに、花々の香りをプラス。カップルでイメージを共有できる
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