写真 リラックスタイムを彩るこだわりアイテム
家具や雑貨、部屋、そして住宅までをトータルでコーディネートして、 スタイルのある暮らしを提案するセレクトショップが万代にオープン。
ここにあるのは、生活を楽しくするもの、暮らしを豊かにするもの。
マグカップひとつ、いすひとつから、暮らしを変えてみよう。
           取材・文/桑原知子
           撮影/渡邊久男・東浦一夫(人物)

生活をもっと楽しくする“モノ”たち
  新潟市万代にオープンしたばかりのowlは、インテリア家具と雑貨を扱うセレクトショップ。従来のショップとの大きな違いは、空間デザイン集団「graf」のデザイナー服部滋樹氏とのコラボレートでつくられたこと。関西や東京を中心に活躍するgrafがプロデュースするお店としては新潟初。これまで雑誌などで見ていたgrafの家具と雑貨を実際に見て、触れることができる。「grafのシンプルながら温かい空間づくりにあこがれていた」という阿部有生店長の言葉通り、天井が高く細長いギャラリーのような店内は、オリジナルのシルバーパインの家具が配置された落ち着いた空間。そこで作品のように並べられている商品たちは、グッドデザイン賞を受賞した白山陶器の陶器や北欧の食器。秋田のわっぱ、燕で作られたカトラリー、アーティストによる景色盆栽など。どれも機能性とデザイン性、遊び心にあふれたモノ。日本の古来の工芸品も、最先端のデザイナーの作品も、owl独自の“生活を楽しくする”という目線でセレクトされているのが面白い。

雑貨から始まる家づくりがあってもいい
 「この空間を気に入ってくださった方々に、こういう雰囲気の家づくりができることを提案したい」というのは柏崎市にあるカイングホームの阿部達夫社長。owlはカイングホームの新潟オフィスでもある。雑貨や家具だけにはとどまらず、それを収納する部屋、そして住宅までをトータルでコーディネートした“スタイルのある暮らし”が実現できる。「owlの存在は、これからの新潟の住まいづくりを変えますね」とgrafの服部さん。「例えば、ここでマグカップを買い、そのカップでコーヒーを飲んだらいつもよりもコーヒーがおいしく感じられた。そしたらコーヒーを置くテーブルにもこだわってみようとインテリアを考えたり、コーヒーに合う音楽は何か? と探したり。マグカップひとつから生活を豊かに変えていく提案ができる店だと思います」と語ってくれた。

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左中、すっきりと商品が置かれた店内。これからはソファや小物などアイテム数もどんどん増やしていくという。右上、fancy-cup 1個1,500円。謎のフォルムは使ってみて始めてわかる。それぞれのくぼみが手にフィットするのが面白い。数々のグッドデザイン賞を受賞しているモダン陶器デザイナー森正洋の作品。右中の右、tonfisk serving dish 22,000円。フィンランド製の長い皿50cm×13.5cm×3.5cmを横から撮影したもの。右中の左、秋田杉のとっくり(2合)6,000円。右下はsirius 600円〜。新潟・燕で作られているデザイン製と機能性にたけたカトラリー。既製のものをツヤを消して出したowlのオリジナル。左下の上、tonfisk マグカップ 4,000円/ポット 14,000円。陶器と木の組み合わせが北欧らしくあたたかい感じ。左下の下、nauplius stand 32,000円/nauplius chair 28,000円。graf「adシリーズ」のいす。小さい方はスツールとしても使える。2つ並べておくのがカワイイ
写真 あこがれの暮らしを実現する
 理想の空間を演出するために心地良さや空気感も大切にしているowl。店内に流れる音楽は、音楽系のフリーマガジンを制作していた渋谷の『カフェ・アプレミディ』の店長である橋本徹さんが、実際にowlに足を運び、雰囲気に合わせてセレクトしたもの。そのCDもowlで販売している。雑貨も家具も音楽も、同じように生活を豊かにしてくれるものという考え方はとてもowlらしい。  また2Fにある小さな空間は「作家さんの展示スペースとして使ったり、まだ検討中ですがショーケース的ギャラリーにしてみたい」と阿部さんが語るように、これからの新しい動きも注目だ。  まずは一度、お店に足を運んでみて、ゆっくりと雑貨を眺めてみて欲しい。店内に置いてあるgrafのいすに腰掛けながら、橋本さんセレクトの音楽を聴く――その心地良い空間こそ“生活を豊かにする提案をしたい”というowlのフィロソフィーを一番に伝えてくれるはずだ。
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デザイナーの服部滋樹さん。衣食住にまつわる“暮らし方”“生き方”をクリエートする大阪のカリスマユニット「graf」の代表。メンバーは他に家具職人の荒西浩人、調理師の戸倉健二、映像作家の豊島秀樹、大工の野沢裕樹、プロダクトデザイナーの松井貴。1998年grafのショールームをオープン。2000年にgraf bld、2001年にはロンドン事務所を開設。右は2Fスペース。商品も置かれている

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