Lecture2 ローン ローンと賢く付き合うために
必要なときに必要なだけないのが「お金」。そこでローンとの付き合いが始まる。無理のないローンの利用法、賢いローンとの付き合い方など住宅ローンを例にみてみよう。

金利だけでは選べない
 ローンといえば、真っ先に思い浮かぶのが金利。金利には
(1)借りたときの金利が最後まで適用される「固定金利型」、(2)世の中の金利の動きと連動するように金利が変わる「変動金利型」、(3)一定期間金利を固定して、その固定期間終了後に再度金利・期間を選択できる「固定金利選択型」などがあり、金利が低いときなら「固定金利型」で、金利が高いときには「変動金利型」を選ぶのが一般的とされている。低金利の今は「固定金利」が有利だが、長期固定商品がやや高めの金利設定となっていることもあり、比較的金利が低めの「固定金利選択型」の人気が高い。ただ、単純に金利だけで選ぶのではなく、ローンの制度や、契約にかかわる諸費用、借り入れ後の費用などトータルで考えることが重要だ。実際にローンを組む場合、融資申込手数料、住宅ローンでは生命保険料、火災保険料など、実際の返済額以外の支払いも発生する。それらすべての費用に加え、相談窓口が整っているかなども借入先を選ぶ上での大切なポイントになってくる。

いくら「借りられるか」ではなく、
いくら「返せるか」

 最近の低金利に加え、各金融機関が新商品の発売や特別金利の設定をするなど、今はまさに「借り手」市場ともいえる環境だ。とはいえ、ローンを組む際は慎重な資金計画が必要。住宅ローンの場合、最近では頭金(自己資金)が極力不要という商品も登場しているが、一般的に物件の2割の頭金が適当だといわれている。実際に家を建てた場合、坪単価の中にどこまでの費用が含まれているのかはメーカーによりさまざま。本体価格以外にも、インテリアや付帯工事費、税金、登記費用、ローン利用の諸費用など本体の1〜2割増しの金額が必要となる。建ててからも、固定資産税のほか、光熱費が今まで以上にかかるなど、建てる前と比べて出費がかさむ。ローンを組む際「いくら借りられるか」にばかり目を向けがちだが、無理のない家計のため「いくら返せるのか」に重点をおくことが大切だ。目安となる返済金額は一般的に「総収入の30%前後」といわれているが、家族形態や生活スタイルなど個々のケースがあり、一概にはいえない。
 低金利の今、すでに利用しているローンを現在の低い金利のローンに借り換えをするケースも目立っている。住宅ローンの場合「金利差1%以上あれば検討の価値がある」とされているが、「借り換え」には、初めてローンを組むのと同様の費用、手数料がかかるので注意が必要だ。
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ライフサイクルに
合わせたマネープランを

 マイカーの買い替え、住宅取得、子供の進学、そして老後の生活設計など実際に自分や家族の年齢に合わせた人生の大きな買い物・出費を想定したライフサイクルを考えてみることは、計画的なローンの利用法として有効だ。住宅取得と並び、人生の二大出費といわれる教育費の場合、大学まですべて公立でも1人当たり1000万円かかるといわれている。いつまでにいくら必要で、日々の生活の中で教育費がどの程度捻出(ねんしゅつ)できるのか、ほかの大きな出費が重なる時期を想定した上での資金計画が大切だ。今はお金をためるときなのか、ローンを組んで借りるときなのか、いくらまでなら返済可能なのか。自分自身のライフシミュレーションでライフプランとマネープランがはっきりしてくる。
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取材・文/逸見啓子

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