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「家計簿を付けるのは面倒くさい」、「付けていたけど挫折した」という人はたくさんいるのではないだろうか。しかし、家計簿を付けることによってみえてくるものやメリットもたくさんある。不況で「節約」が注目される今、その役割も見直されている。1999年に家計簿体験談をつづった作品が特賞を受賞、またインターネット上では節約・家計簿についてのサイトを立ち上げ、情報を発信している新潟市の主婦・外立久美さんに家計簿を付けるコツなどをうかがった。 ![]() |
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取材・文/矢澤ひろみ 撮影/村井 勇 イラスト/ちゃい文々(2〜7p) | |
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家計簿を付けるメリットは、家計と生活の見直しができること。「1カ月も付けてみれば、まず黒字なのか赤字なのかわかりますよね。赤字になった場合、何にいくら使ったのかが一目瞭然(りょうぜん)なのですから。そこから赤字の原因を突き止め、切り詰めていくことができるわけです」。外立さん自身、家計簿をつけて5年になるが、当初は、毎月黒字なのか赤字なのかも把握していなかった状態だったという。ご主人の転職により収入が減少したことで家計に危機感を抱いたのが真剣に家計簿を付けるきっかけとなった。 「通販の定期購入をしていたのですが、月々の支払いはわずかでも、年間にするとかなりの金額になることに気付いてやめました。支出の無駄がカットできて、わずかでも余裕ができればその分、貯蓄に回すなどの楽しみができ、目標が生まれます。家計簿でお金の流れをつかみ、生活の見直しをすることによって、将来の見通しと安心を手に入れることができるのです」 |
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![]() ![]() 試行錯誤しながら記帳を続けてきた家計簿。雑誌の付録、市販のものなど |
![]() 家計簿を付けるにあたっては、なるべく簡単に、分かりやすいものにしたい。「わが家の場合、まず夫の給料総支給額から厚生年金、所得税などを除いて『手取り収入額』を出します。そこから毎月必ず出ていく支出、たとえば家賃や個人で加入している生命保険、公共料金などの『固定支出』を引き、残ったお金を食費、生活雑貨費などそれぞれの費目に予算を振り分け、あとは使った分を記帳していくだけです。費目の数は、各家庭によって違うと思いますが、あまり細かく分けると集計が大変なので、大ざっぱにまとめていいのではないでしょうか」。月末に各費目の集計をとり、手取り収入額からひいてみると…。プラスになるかマイナスになるか…ドキドキする瞬間だ。 |
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さて、付け始めたはいいがなんとなく続かない、面倒なのでやめてしまった、という人。原因は一体なんなのだろうか。「完ぺきを目指していきなり費目の多い細かな家計簿を付けていませんでしたか? 家計簿は何より続けることが大切ですから、最初のうちはおおよそが把握できればいいのです」。食費は日付と買ったお店、金額だけ記入していくようにすれば楽に済むうえ、費目を少なく設定すれば集計の手間も省ける。収支残高が多少合わなくても気にしないこと。おおらかな気持ちでやってみるのがコツ。「手書きで記帳していくことが続かずに挫折してしまった人は、パソコンの家計簿ソフトを使ってみるのもいいかと思います。いろいろ試してみて自分にあったやり方を見付けることも長続きのポイントかもしれませんね」 |
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金融広報中央委員会のホームページ (http://wwwsaveinfo.or.jp/)では、家計簿ソフトのダウンロードや、生活設計診断をすることもできる。 |
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![]() 記帳するときにどの費目に入れればいいのかわからなくて困るのが、年払いにした保険料や税金、高額な家電製品や大型家具の購入費。毎月発生する支払いではないので、予算には組んでいないし、かといって通常通り各費目の欄に記帳してしまえば赤字は必至。どうしたらよいのだろう。「高額な支出は毎月の家計とは別にやりくりすることにしてはどうでしょうか。『主婦の友』の家計簿から得たアイデアですが、『特別費』という枠を設け、給料の中からあらかじめ数万円をプールしておき、そこから費用を捻出(ねんしゅつ)するのです。毎月の給料から特別費がプールできないようでしたらボーナスから組み入れてもいいでしょう」。費目への振り分けをあいまいにしておくと、あとが大変。カード払いにしたものは、引き落とし日ではなくてカードを使った日の支出として記帳していく、などとルールをきちんと決めておくことも肝心だ。 |
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| 1カ月頑張って続けてみて結果が出たら、今度はそれを翌月に生かしたいもの。「これは本当に必要なものだったのか。この費目は使いすぎか。1人であれこれ頭を悩ませるよりは、夫や家族と話し合い、楽しみながら家計を見直してみてはいかがでしょう」。そうすれば、1人ひとりのお金の使い方への意識も高まり、省いた無駄を貯蓄に回すこともできる。また、月々の支出、高額出費など年単位で支出を振り返ることが、長期のライフプランづくりにつながる。「車の税金がかかる、車検がくるなど、来年の予定される出費にも備えることができる。過去を見直すことで将来への備えが生まれてきます」 | |||
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