特集Interior部屋の模様替え

 
ファブリックで模様替え 織物や布(ファブリック)を一枚インテリアに加えるだけで、
部屋の印象は大きく変わる。
そこで今回は、最近、インテリア雑誌でよく見かける
エスニックな敷物・キリムやギャッベと、
世界のカーテンについて、各専門店からお話をうかがった。
自分のスタイルに合った
「居心地のいい空間づくり」のためにも、
窓辺や壁、床などにファブリックを上手に利用してみよう。
※ご紹介した商品は一点ものが多いため、在庫がない場合がございます。ご了承ください。


取材・文/阿部ともこ 撮影/東浦一夫
 
写真:オールドキリム
●オールド キリム。ギャッベ同様、キリムも使っているうちにいい風合いになってくるので、
 キリムファンにはオールドが人気。210cm×170cm \49,000。150cm×100cm \21,000

ペルシャ遊牧民による伝統の織物・キリム&ギャッベ
アジアの敷物・キリムやギャッベを直接買い付けているという新津市のインテリアショップ「ボー・デコール」。その魅力について、店長の今井正人さんにうかがった。
 「キリムもギャッベもペルシャ遊牧民による織物です。キリムは平織物。ものを包む、かぶせるといった生活必需品です。ギャッベは手織りのじゅうたん。縦糸にほかの糸を結んで切ってを繰り返す。どちらもすべて手仕事です」。羊やヤギの毛を刈り取り、糸にして、草木で染めて切って織りあげる。女性は幼いころから母がキリムやギャッベを織るのを手伝って覚え、嫁入りには自分で織りあげたギャッベを持参するという。
天然素材だから使うほど風合いがよくなる
 ギャッベの素朴な柄には意味がある。木の形は「生命の木」で健康や長寿の願い。羊やヤギは子孫繁栄の象徴……。個人の感性で織られているので、1枚として同じ物はない。イラン・カシュガイ族のギャッベは自由でアート性に富むものが多く、品質は世界最高といわれる。同店では、そのカシュガイ族のキリムとギャッベを直接買い付けている。ちなみにギャッベは手の込んでいる分、キリムよりも高価になる。ウール100%、草木染の天然素材の織物は、どのような部屋にもなじみやすく、使うほどに愛着がわく。敷物のほかに、ソファにかけたり、タペストリーにして、自由に演出していただきたい。なお同店では、購入してからインテリアに合わないという場合を考慮して、事前にキリムやギャッベを貸してくれる。
ギャッベ(レッド系) 145×103cm \93,000
写真:ギャッベ&カシュガイギャッベ
玄関マットやタペストリーに使いたいカシュガイギャッベ80cm×62cm \34,000、88cm×57cm \39,000



写真:模様(生命の木)
生命の木には、「長寿・健康への願い」や「永遠なものへの思い」、「子どもの成長を願う」といった意味がある
写真:クッションカバー
ギャッベの技法とキリムの技法を合わせた遊び感覚のあるクッションカバー \8,800
写真:アンティーク ギャッベ
アンティーク ギャッベ。100年前の嫁入りの品。非売品。「長年使われたキリムやギャッベは、色合いがなじみ、より風合いも良いためアンティーク価値があります」と今井店長
写真:カシュガイキリム(セミオールド)
カシュガイキリム(セミオールド) 215cm×140cm \43,000。 ウッディなインテリアにはカラフルなキリムが色を添えてくれる
写真:織物の製作風景1
現地で今井店長が撮影してきた織物の製作風景。羊の毛を刈り込み、何度も洗って乾燥させると、フワフワの綿のようになる。それをスピンドルという紡ぎ器を使ってよって丈夫な糸となる
写真:カシュガイキリム
カシュガイキリム 215cm×141cm\43,000。色味次第でこのようなモダンな雰囲気のインテリアにも合わせられる
写真:織物の製作風景2
小さいものならばひとりで、おおきいものになると2〜3人で織り進める

取材協力 カーテンショップ ボー・デコール 
新津市山谷南4462−2 TEL.0250(21)2525


写真:部屋
●華やかな大きい花柄は、部屋をぱっと明るくする

  取材協力 デコ・ワールド新潟館
  新潟市南長潟12−8 TEL.025(286)2217
写真:店内
店内には生地の見本がずらりと並ぶ。「ガーデニングが楽しめない冬も、カーテンが色を添えてくれます」とスタッフ
写真:花柄のカーテン
鮮やかな花柄のスペインのカーテン。幅220cm×丈140cmの場合、綿素材\25,700、レース\32,500。丈180cmの綿素材\31,000、レース\39,300
写真:文字柄のカーテン
文字柄はモダンな雰囲気。幅220cm×丈140cmの場合、綿素材\25,700、レース\32,500。丈が180cmになると綿素材\31,000、レース\39,300
写真:カーテンとソファ
カーテンとソファを同じ柄でコーディネート。モダンなしまの生地は、カーテンだと幅200cm×丈140cmで \41,700。長さが180cmになると\50,200
最先端をいくヨーロッパのカーテンをインテリアのポイントに
 世界のカーテンを直輸入しているオーダー・カーテンの専門館「デコ・ワールド」の佐藤栄子店長によれば、「ヨーロッパのものは発色がきれいですね。ヨーロッパには何千社ものメーカーがあり、各メーカーでは春と秋に個性ある新柄を発表しています」とのこと。ドイツのフランクフルトで開催される展示会には、ファブリックメーカー約3,000社が集まるそうだ。同店ではその中からえりすぐり、現在、イタリアやスペインのメーカーを中心に12社から最新作を仕入れている。なるほど店内を見渡せばカラフルでダイナミックな柄ものが多い。「特にイタリアとスペインのものはデザイン性に優れていて、色も鮮やかです」
柄や用途を考えてカーテンのスタイルを決める
 綿素材は変色しやすいが発色がきれい。ポリエステル系素材は綿素材よりも発色性は劣るが、丈夫で機能性が高い。また柄によってはひだの寄せ方も違ってくるし、上にたくしあげるローマン・シェード タイプにした方が引き立つ場合もある。使う場所なども考慮して、カーテンの素材やスタイルを選びたい。
 「デコ・ワールド」では、生地を選んで作るソファのオーダーや、生地のみの販売も可能だ。個性のあるカーテンを小窓につけるだけでもアクセントになる。トータルコーディネートの見本帳もあるので、それを参考にしてクッションやソファなども変身させてみてはいかが。また同店では自社工場でベテラン技術者の指導による「カーテンを自分で作る講座」を開いている。自分のカーテンを楽しみながら作って、なおかつ、縫製費が割安に仕上がるので興味のある人は問い合わせてみてほしい。

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