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鳥屋野潟のほとりに優美な姿を見せる新潟スタジアム(愛称=ビッグスワン)。 県民の健康増進とスポーツ振興の拠点である「新潟県スポーツ公園」の中心施設だ。 新幹線や高速道路から見るその姿は周囲の田園とよく調和し、冬に鳥屋野潟で羽を休 める白鳥を思わせる。オープンから3度目の秋を迎えた新潟スタジアムの素顔に迫り、 あわせて10月12日・13日に行われる「ビッグスワンフェスタ2003」について紹介する。 取材・文/大橋純子 撮影/渡邊久男 |
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世界へと羽ばたくスタジアム 新潟スタジアムは1997(平成9)年11月に着工、2001年3月に完成した。地上の大きさは長辺方向が280m、短辺方向が270mあり、面積は東京ドームの約1.3倍。高さはスタンドの最上段が32.5mで屋根の最も高いところは57.8m。それぞれ、県庁行政庁舎の9階と16階に相当する高さになる。 新潟スタジアムを管理する財団法人新潟県都市緑花センターの山口巌企画課長は「鳥屋野潟との調和を考えたデザインで、日本有数の景観だと思います」と胸を張る。愛称は4,577人の公募の中から選ばれたもので、美しい曲線を描いた白い屋根が鳥屋野潟に飛来する白鳥をイメージさせるもの。ちなみに屋根は観客席の約90%を覆うという。 スタンドは臨場感を高める2層式で、こう配を工夫することでフィールドとの一体感を味わえる。一般観客席のほか、ファミリーやグループ等の利用を想したファミリーシート・ペアシート、20人以上が観戦できるバルコニーつきの個室観覧席等を設けており、記者席、VIP席、貴賓室も備えられたスタジアムだ。収容員は約42,300人となっている。 主な設備としては夜間照明、フルカラーLED方式約850インチの映像装置、3色LED方式電光掲示板、さらにはマルチスピーカーシステムで構成したフィールド放送設を設置し、迫力ある競技の模様を楽しめる。体の不自由な人にも優しいスタジアムで、エレベーター6台、多目的トイレ、104もの車いす席、聴覚障害者が利用できるフィールド放送の受信機を備え、誰もが臨場感あふれる観戦を楽しめる工夫が光る。 ビッグイベントの開催で世界中の観客を魅了 供用開始となった2001年4月29日には約4万人もの県民が集い、「新潟2001年宇宙の旅」で華やかなオープニングを飾った。スポーツイベントのこけら落としは5月19日。J2新潟アルビレックスが京都パープルサンガを迎え、新潟スタジアム初の公式戦を戦った。5月30日から6月4日まではFIFAコンフェデレーションズカップ2001の3試合を開催。国際Aマッチにスタンドが沸いた。 山口企画課長は「県内でスポーツの大規模な国際試合はこれが初めて。翌年にワールドカップを控え、国際大会受け入れへの自信になったと思います。施設として評価の中に芝生かありますが、寒さに強い寒地型西洋芝を植え、1年を通じて鮮やかな緑色を保てるよう細心の注意を払って管理しています。芝生への散水は環境と経済性に配慮し、屋根に降った雨水を貯蔵しろ過して利用。トイレの洗浄水もこれを利用しています」 ちなみに芝生は別の場所で育てた芝生を張るのではなく、種をまいて管理。生育が早い、耐久性に優れるなどそれぞれに特徴を持つ3種類の種を混合している。春と秋は衣替えの季節であり、デリケートな芝生を大切に育てている様子がうかがえた。 そして2002年6月1日。全世界が注目するFIFAワールドカップ日韓大会の開催。新潟スタジアムは国内第一戦の試合会場に選ばれ、アイルランド対カメルーン戦開催。3日にはクロアチア対メキシコ、15日にはデンマーク対イングランドの試合が行われ、3日間合計で106,500人が熱戦に酔いしれた。その後はアルビレックス新潟のホームゲーム会場として、ほぼ毎回4万人ものサポーターが詰め掛ける“聖地”に。陸上トラック敷設後は、ラグビー、サッカー、陸上競技の大規模な大会に利用されている。 新潟スタジアムは巨大なコンサート会場にもなる。B'z、SMAPのコンサートには、全国から大勢のファンがやってきた。「今年の二大イベントは8月のSMAPコンサート、9月のサッカー日本代表対セネガルでした。来年はJリーグオールスター戦、全日本実業団陸上競技大会などのビッグイベントが用意されていますし、2009(平成21年)には国民体育大会のメーン会場となります。県民みんなのスタジアムですから、どんどん足を運んでいただきたい」と山口企画課長。県民スポーツの振興、にぎわいによる地域振興が期待されている。 ビッグスワンを丸ごと体験 そんな新潟スタジアムをもっと大勢の人に親しんでもらおうと、この10月12日(日)・13日(祝)に「ビッグスワンフェスタ2003」が開催される。新潟スタジアムが主催する県民総参加型のイベントでスタジアム、サブグラウンド、健康づくり・スポーツ医科学センターを使い、盛りだくさんの内容だ。「身近にこんな素晴らしいスタジアムがあることに誇りと親しみを持って、1人でも多くの方にご来場いただきたいですね。新潟スタジアムを使った大きな運動会のように、家族みんなで楽しんでいただければ」と山口企画課長が話すと、企画課運営係の石栗三明主任は「いつもスタンドから見下ろしているグラウンドに直接足を踏み入れていただくまたとない機会です。ぜひグラウンドに下りてイベントに参加してほしいですね」と言葉を添えた。 当日は雨天決行。運動靴で出かけよう。また、隣接する大駐車場を無料開放するので、車の方も気軽に来れそう。車いすの人も楽しめる大ジャンケン大会や、○×クイズは当日受け付けなので、ぜひ参加したい。 |
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