私だけの秋を探しに。   


さりげないけどすてきで、どこかにこだわりや
遊び心を感じさせるファッションで輝いている5人に、
コーディネートのコツやポイントをお聞きしました。

取材・文/城戸律子 撮影/松永由佳



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染物職人
山上あづささん(34)
頭の中でイメージした組み合わせは、実際に置いてみると印象が変わるものも。「これいいじゃん!という発見もあるんですよ」と山上さん。生まれ育った山上染物店の昔ながらのたたずまいに、アンティーク着物を粋に着こなす山上さんの姿が映える。9月10日から30日まで開催される『町屋の屏風まつり』では、こちらも会場のひとつとなる
撮影協力/山上染物店 TEL.0254(52)3570


幼いときから好きだった着物を身に着けるようになったのは
京都に移り住み、染色工芸作家のもとに
弟子入りしていたころ。
そんな山上さんを魅了したのは
アンティーク着物との出合い。
敬遠しがちな着物を日常の中で楽しむ。
そんな粋を楽しむゆとりが、ここにある。


根付け(帯飾り)や羽織ひもをはじめ、髪を留めるクリップやヘアピンなど、小物には自身の手作り品も多い。こういったもので遊びや個性を加えるのも、山上さんらしいスタイル 黒地の着物は現代のもので、ネットを使って20,000円ほどで購入。着物は描かれている柄で装う季節が決まるのが一般的で、これは雪輪にウサギ、菊が施されているため秋冬に最適。体の中心にくる帯締めは全体の印象を決めるため、赤を選んでアクセントに
「意外に安かったんですよ」という、ネットで購入した白大島。秋らしい羽織を加えれば、ちょっとしたおでかけにもぴったりの普段着の装いに。淡いグリーンの足袋で遊び心をプラスして、ちょっぴりカジュアルな雰囲気を演出。帯締めは手作りのもの

日常の中のアンティーク着物

愛らしい柄と美しい色行き
着物の奥深さに魅せられて
 昭和初期以前に作られたアンティークの着物。その魅力は「どこかに遊び心があって、作り手が楽しみながら仕上げているのがわかるんです」と山上さん。幼いころから着物に親しむ環境にあり、今でも週に一日は身に着けるという彼女にとって、着物は洋服同様、日常の中に自然と存在しているものなのだ。
 購入はもっぱらインターネットのショップを使って。「見ていると時間を忘れてしまうほど。これだと思うものはあまり値段を気にせず買っちゃうんです。出合いのものですから」と、数千円台のものから高価なものまで、数え切れないほどの枚数を所有する。さらに組み合わせ次第でコーディネートのバリエーションが無限に広がるのも、山上さんを魅了する着物の素晴らしさのひとつ。「組み合わせを考えているときが一番楽しいし幸せ。着こなしに個性を出すのもそれ次第ですから」と、組みひもで帯締めを作ったり、洋服の生地で半襟を仕上げたりと、欲しいものが見つからなければ自らハンドメードして、理想の装いに仕上げている。難しそう、面倒くさそうと敬遠されがちな着物も、その楽しみ方を知ればグッと身近に感じられるはず。
お気に入りの着物に身を包み、村上の町をさっそうと。「かわいらしい柄や、色行きのいいものに心ひかれます」という山上さん。さりげなく手編みのカゴを持つなど、どこかに自分らしさを盛り込んだ装いが印象的だ。こんな風に日常のなかで気負いなく着物を楽しめたらステキ
撮影協力/新多久
TEL.0254(53)2107





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