新潟の街を、独特の視線で切り取っている写真家・相田諒二さん。写真1の柳はかつて県政記念館にあったもの。日差しが葉を伝って流れ落ちていくようだ。2は毎年暮れに行われている新潟駅南口・けやき通りの光のページェント。街灯の明かりが幻想的な雰囲気。3は寺町(西堀)の千手観音像とNEXT21のビル。新旧の対比が面白い。4は瓦屋根にうっすらと雪が積もったところ。古町の下(シモ)の風景で少し高い場所から撮影したという。
 彼の目から見ると、新潟はまだたくさんの驚きに満ちている。私たちも新しい顔を見つけに、街をのんびりと歩いてみよう。




相田諒二(あいだ りょうじ)
1947年新潟市出身。被写体の素材を生かし、こだわりと遊び心をもって新潟の街を撮り続けている。現在、新潟日報朝刊にて「街はうたう」を連載中。彼の作品はポストカードにもなっており、新潟市古町通3のLA DEFANSE DIFFUSIONで購入できる。
●LA DEFANSE DIFFUSION TEL.025(222)3031


堀割再生物語プロジェクト実行委員会 川上伸一会長


●朱鷺メッセ:ホテルや美術館も備えたコンベンションホールは新しい新潟のランドマーク。コンサートなどのイベントも開催され、連日多くの人が訪れている
 堀割再生物語プロジェクトは、古町商店街活性化を探る勉強会の中から生まれました。新潟の歴史を知り、かつての古町の魅力を探っていくと、そこにあったのは堀と柳。メンタルな部分で安らぎを提供してくれていたんですね。そこから掘割の復活・再生を望む声が起き、市民に呼びかけて実行委員会を作りました。年1回のシンポジウム開催、まち歩き、公開講座を通して、年齢も職業も性別もさまざまな参加者の中に新潟の街に対する思いが浮かび上がってきた。委員会では今年度中に何らかの形で会としてのプランを提案する予定です。
 前に旅行したイタリア・ベニスの街を歩いていると、聞こえるのは水音と人のさざめきだけ。かつての新潟も、きっとそんな街だったのでしょう。最後のころは水も汚れていたけれど、おやじが子どものころは掘割で泳ぎ魚を捕まえていたとか。街の人が「掘割は暮らしの生命線」と思い、きっちり管理してくれたおかげです。それが敗戦と新潟大火でがれきの捨て場となり、埋め立てられて40年が過ぎました。掘割があったことを知る人も少なくなりこのままではあと40年もすれば誰も知らなくなるでしょう。私たちの活動は100年かかるかもしれません。でも、新潟の歴史を知り、街を歩くことで水のある環境を創造できればいいと思っています。
 街の中に人が集まる水辺ができれば「これが信濃の国から流れてきた水だよ」「日本海に流れて魚を育てる水だよ」という会話が生まれ、生活と自然、そして街が近くなるはず。自分たちを育ててくれた街に対する恩返しと思い、今後も活動を続けていきたいですね。(談)
取材・構成/大橋純子

川上伸一(かわかみ しんいち)
1959年新潟市古町通9番町生まれ。有限会社港寿司本店代表取締役社長。
掘割のある新潟を知る最後の世代。
[堀割再生物語プロジェクト実行委員会]
問い合わせ:事務局(古町商店街振興組合内)
TEL.025(223)0153
E-mail:horiwari@southernwind.co.jp
※8月30日の公開講座では沼垂を歩く予定。興味・関心のある方はぜひ参加を。また実行委員会のメンバー募集中。年会費は1口1,000円。



 

上●新潟総踊り:年代や地域にとらわれない参加型祭りによって、地域振興に寄与し、新潟の元気を取り戻していこうという目的でスタートした新潟総踊り。中心商店街および地域商店街の活性化とにぎわい作りを趣旨として2002年に行われた第1回新潟総踊り祭には、県内外あわせて52チーム・総勢2,500人の踊り手が参加、観客動員数は2日間で13万人となった。第2回のにいがた総踊り祭は9月13日(土)〜15日(月・祝)の3日間、万代シテイ周辺や東堀、本町などで行われる予定。詳細はお問い合わせを。
問い合わせ/新潟総踊り祭実行委員会事務局(新潟商工会議所中央会館内) TEL.025(226)6033
左上●アルビレックスサポーター:J1昇格にむけて快進撃を続けるサッカー・アルビレックス新潟を支えるサポーターたち。彼らの熱意が選手たちを勇気づける
左下●ビッグスワン:スポーツだけでなくコンサートなども行われるビッグスワン。2001年に完成後、2002年にはFIFAワールドカップTMが開催された。周辺はスポーツ公園として整備され、市民の憩いの場になっている
写真提供/新潟日報社

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