この界隈(かいわい)のより詳しい地図と情報を得るなら、地域雑誌「谷中・根津・千駄木」を発行している谷根千(やねせん)工房発行の絵図「谷根千界隈そぞろあるき」(500円税抜き)が最適。電話・FAX・インターネットで申し込めば送ってもらえる(送料は90円)。
谷根千工房
tel.&fax03(3822)7623
http://www.yanesen.net
MAP・Bエリアの諏方の道にある観音寺の美しい築地塀は、瓦と土を交互に積み重ねて作った土塀に屋根瓦をふいたもの。「平成4年度台東区まちかど景観コンクール」で「まちがど賞」に選ばれている。



新幹線なら新潟駅から2時間あまりで着いてしまう東京。
「せっかくだから……」と最近話題の
華やかなスポットを訪れるのも楽しいものですが、
たまには情緒あふれる落ち着いた場所にも行ってみませんか。
どこか懐かしくてほっとする東京の下町を、
グルメの江戸っ子ライターがご案内します。

取材・文/伊東祐 撮影/松永由佳 イラストマップ/荒井晴美
伊東祐 いとう ゆう
東京在住のフリーライター。1957年、東京都港区芝生まれ。生家は85年続いた東京・芝のすし屋。競馬雑誌記者を経てフリーライターに。「食べること・飲むこと」にかける情熱は人一倍と自負している。東京のほか神戸、新潟に数年暮らしていたため、関西と新潟のグルメどころにも詳しい。

JR・京成日暮里駅西口から1分、石段(通称夕やけだんだん)を降りた所から始まるノスタルジックで活気あふれる通り。



大正11年創業の老舗。素材と季節感にこだわり、夏以外の“季節限定あめ”が人気。今の一押しは“桜飴”で、梅を使った淡い桜色と甘酸っぱさは女性に好評。また通年販売の“ニッキ飴”は、辛口が男性や若者に受けている。
荒川区西日暮里3-15-1
tel.03(3821)0880
営10:30〜20:00(日・祭は〜19:00) 水曜休
桜飴500円、ニッキ飴300円、
ゆず飴350円、その他300円〜
抹茶以外は静岡産のお茶のみを扱う。来店したお客さんにはお薦めのせん茶をふるまってくれる。
台東区谷中3-11-10
tel.03(3823)0015
営10:00〜19:30 日曜休
谷中みどり極上(抹茶入り茎茶)100g1,000円、
天下一(せん茶)100g1,200円


JRか京成の日暮里駅西口から谷中銀座に降りていく石段の通称。バブル期に荒廃した町並みの復興を目指した地元商店会が石段の愛称を一般公募し、この名前がついた。名付け親は雑誌「谷中・根津・千駄木」の編集長、森まゆみさん。

下町の“銀座”は
今や観光名物に

 かつて東京には“銀座”と名が付いた商店街が数多く存在した。あらゆるジャンルの商店が軒を連ね、やれおかずが一品足りない、食事の支度が間に合わない、などというときにちょっと走って行けばすぐ間に合う……そんな小さな“銀座”が子どものころはどこにでもあったのに、いつのまにかスーパーに代わってしまった。
 しかし、ここはバブル期の地上げによる荒廃も商店会の強い団結で最小限に抑え、人情いっぱいの“銀座通り”を守って観光客さえ呼ぶほどにした。石段の上に残る空き地に集まる猫達も、ここの人情で大事にされているせいかのんびりとかわいい寝姿を見せて、訪れる人を楽しませてくれている。初めて訪れても、なぜか郷愁を誘う場所。ここに来る人々は、きっと自分にとって懐かしい時代を味わいにやって来るのだろう。


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