生徒さんの表情が明るくなっていくのがなによりの楽しみです。
 「そこで1度ターンして」「すこし腕の振りを意識して歩いてみましょう」。目の前をウオーキングする生徒一人ひとりに適切なアドバイスを与えながら、お手本を示すウオーキング・インストラクターの廣瀬真由美さんはインストラクターになって約2年。カルチャークラブなどで開催の「美しい歩き方講座」のほか、小学校のPTAに招かれて歩き方を指導するなど、その活動は幅広い。
 「新潟でウオーキング・インストラクターを養成したい。勉強してみないか」と知人から声を掛けられたのがきっかけだった。海外留学を機に、働くことについて自ら模索している時期でもあった。
 「最初は『歩き方を習うことにお金を払ってくれるのだろうか‥』とウオーキング・インストラクターという仕事に不安がありました。ただ、それまで新潟に少なかった職業でしたし、チャンスはあるな‥と」。教え始めてからは順調だった。ウオーキング自体も定着し、講座も半年受講した人を対象にしたステップアップコースのほか、インストラクター養成コースと展開している。

ゆがみも矯正
 インストラクターの免許取得には、人体の骨格・筋肉の構造、姿勢・マッサージ・ストレッチなど多くのことを学んだ。レッスン時には実際に等身大の人体骨格模型を用いて指導する。「どの骨が歩くときに関係しているのか、人体骨格模型を使って説明した方が分かりやすいんです。正しい歩き方を習うと体のゆがみが矯正されるので、身長が1.2p伸びた(笑)という生徒さんの声をよく聞くんですよ。何よりウオーキングは全身運動。正しい筋肉を使って歩くことで血液の循環が良くなり、ダイエットや冷え性、生理痛の改善にもなります」
 初回の授業では、個々に歩く姿をビデオカメラで撮影。姿勢の傾きや背筋の反りをチェックし個別にアドバイスする姿は、インストラクターというより歩き方のカウンセリング・ドクターという印象を受ける。現在開講中の講座(週1回。5カ月間)のカリキュラムには、バッグの持ち方やいすの腰掛け方、脚の流し方、ジャケットの脱ぎ方・美脚に見えるスカート丈の指導なども盛り込まれている。
 生徒は30代を中心に18〜75歳と幅広い。身近な人に「姿勢が悪い」と言われて受講する方が多いという。「生徒さんがレッスンを重ねて、表情が明るくなってきれいになっていくのがなによりうれしい。『印象がよくなったと言われました』と報告されるとき、心からこの仕事をしていてよかったと思うんです。受講された生徒の皆さんが魅力的になってもらいたいですから」そう笑顔で語る廣瀬さん。近い将来、新潟市内にレッスンスタジオを持つことが次の目標だそう。

1.「『靴が片方だけ減る』−○ですか、×ですか」。姿勢の癖をまず、チェック 2.立ち姿をチェックして回る 3.鏡を前に華麗な足取り 4.2人1組で歩く生徒さんにアドバイス

今春、購入した人体骨格模型の「ダニエル君」は、骨格を説明するときには欠かせないパートナー。「骨盤などがどうなっているのか、実際に見てもらうことが理解につながる」ため。名前は聖書の登場人物から名づけた。「記念撮影」がテーマの授業で生徒さんと記念撮影。

青陵短期大学卒業後、アパレル会社に就職。3年間ニットデザインの仕事に携わり、オーストラリアへ留学。帰国後リクルート新潟支社で営業職勤務の後、ウオーキング・インストラクター養成学校(東京)にてウオーキング全般について学び、インストラクターの免許を取得。現在新潟市内を中心にカルチャークラブなどで多くの講座を持つ。1973年生まれ。新津市出身。

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