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開店して1年。 お客さまに支えられてきた毎日でした。 朝のテレビニュースに混じり、タイマーの音がせわしなく鳴り渡る自宅の工場。シュークリーム皮の焼き上がりをチェックする後藤大介さんのまなざしは今日も真剣だ。新潟市の地下ショッピング街「西堀ROSA(ローサ)」、ミニチャレンジショップに出店して1年。「手に職を持ちたい。料理の店を開きたい」が高校生のころからの夢だった。 「デザートを作ってみろ」。東京のフランス料理店で料理人としてスタートを切ったある日、シェフから声が掛かった。「生クリームの泡立てさえ知らなかった」が、オーブンに入れると膨らんでゆくスポンジケーキなど魔法のような瞬間に胸が躍った。「料理より面白いって思いましたね」 Uターン就職した洋菓子店で菓子作りはもちろん、店の運営など6年間学んだが、資金づくりのため、24時間操業、2交代勤務の機械工場に“転職”も経験した。「その1年半は、菓子のことを考えている暇はありませんでした」 初めての機械仕事で菓子から離れていた後藤さんの心に火をつけたのは、「東京時代の同僚が熊本で店を開いた」という話だった。「よし、おれも」と、早速、作った生チョコを試食してもらったところ好評で、2001年1月から宅配を開始。味は口コミで広まり、千葉など県外からも注文が来た。「いけるかもしれない」−そんな手応えが開店への肩を押した。 |
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チャレンジショップに応募 店探しで壁に突き当たっていたころ目に飛び込んできたのが、「ミニチャレンジショップ募集」の記事だった。ミニチャレンジショップは新規開業を目指す人材を育てようと「にいがたTMO」が始めた事業。お盆に出店が決定し、9月に自宅一部を工場に改装、10月には出店と慌ただしい日々が続いた。多少の不安はあったが、オープンしてみると、連日、午後には売り切れる人気ぶりだった。 商品は、シュークリーム、プリン、焼き菓子、生チョコなどがメーン。毎朝、自宅から商品を運び、売れたら追加。その日のものは売り切ってしまう。「店舗と工場が離れているので、運ぶ際の往復1時間のロス、夏場の温度管理など苦労もあります」 夢中でやってきた1年、最初は注文に応じた数をどうこなすか精いっぱいだったが、今ではどんな商品なら喜んでもらえるのかを考える毎日だ。 店の名前「ポワル」はフランス語でフライパンのこと。原点となった東京時代の苦労を忘れないようにとの願いが込められている。店頭には常連さんから送られた「ポワル君」人形が今日もほほ笑んでいる。 |
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| 1.シュークリーム皮にフレークを載せてゆく | 2.1つ1つクリームを詰めてゆく | 3.自宅工場から出来立てを運び出す | 4.栗など季節の素材を使った商品 |
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新潟市内の高校を卒業後、大阪の料理専門学校に進学。卒業後、都内のフランス料理店に勤務。3年間働いた後、9年前にUターン。市内の洋菓子店で6年修業。昨年10月、新潟市西堀前通の西堀ローサにあるミニチャレンジショップ「ヨリナーレ」に洋菓子店「ポワルのほほえみ」を出店。 1971年生まれ。新潟市出身。 |
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