タイトル:私らしく働く
無理せず楽しく、でもやるべきことはきちんとやる ――
自分のスタイルで仕事をこなす4人の女性を紹介します。
取材・文/清野弘子、大橋純子、本間千英子、城戸律子
撮影/渡邊久男、満田美樹

雁木通りの町家を改装し ここちよい生活を提案
ここち・すたいる オーナー  秋山綾子さん(上越市)
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(写真中央下)イラストレーター・ひぐちキミヨさんの描いた町家と春霞をイメージした手ぬぐい「高田ノさくら」
 旅行代理店勤務時代、国内・海外の旅館やホテルなどのインテリアに触れていた秋山さん。もともとインテリアや雑貨が好きだったこともあり、インテリアコーディネーターの資格に挑戦。資格取得後は家具やカーテンを扱うショップで現場の仕事を経験しながら、「いつかは雑貨の店を開きたい」と夢を抱いていた。
 時を同じくして、上越市の町家活性化の活動を展開する市民グループ「あわゆき組」のメンバーに。そして起業家養成塾、雑貨のワークショップを受講。「苦労して取った資格を生かしたい、町家を利用して隠れ家的なお店を開きたいという気持ちが高まるなか、幸運にも物件に巡り合え、また家族の協力も得られて夢が実現しました」と秋山さん。
 店内には手ぬぐいや古布小物、北欧のテキスタイルや家具など、秋山さんの目で選ばれたさまざまななごみ雑貨が並ぶ。またクオリティーの高い地元作家の作品を積極的に取り入れて、店独自のオリジナリティーを大切にしている。商品の中でも日本の文化である手ぬぐいは、秋山さんがぜひ店に置きたかった商品。「東京の手ぬぐい専門店『かまわぬ』にお願いして、この春ようやくオリジナル手ぬぐい『高田ノさくら』が出来上がりました。地元ならではのあたたかみのある雑貨を作りたいという思いが形になり、本当に感動しています」
 インテリアコーディネーターの仕事は、現在本格的なイギリスアンティークをふんだんに取り入れた、こだわりのショップをサポート。「アンティークならではのストーリー性と奥深さを実感しています。お客さまのイメージを大切にしながら、楽しくお仕事させていただいています」。この七月で開店から二年。秋山さんの次なる新しい発想に、ファンの期待が寄せられる。

カーテンやクロス、照明などで個人宅や店舗のコーディネートも請け負う。資料を手に下げての仕事は「結構な重労働です」。あわゆき組の活動や、「はいから堂」と銘打ったイベントには必ず着物で。「背筋がしゃんとしますね。積極的に着るようにしています」
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●あきやま あやこ
一九五五年、上越市生まれ。二〇〇〇年まで旅行代理店勤務。その後インテリアコーディネーターを目指し二〇〇一年資格 取得。インテリアショップにて家具・カーテンを担当の後、二〇〇五年七月に開業。インテリアコーディネーター資格、ディスプレイ講座受講、雑貨の学校(R)受講。市民グループ「あわゆき組」メンバー。
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ここち・すたいる
上越市大町3-5-9  TEL.025(522)5669
http://www.cocochi-style.com/
営業時間:10:00〜19:00  水曜・第1土曜休


長く愛される家具を ご紹介したいですね
家具処ほしの  星野千鶴子さん(新発田市)
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 新発田市郊外にある家具処ほしの。モダンな家具から日本古来の伝統家具までを扱う、老舗の家具店だ。三代目の忠太さんと共に店を切り盛りしているのが、妻の星野千鶴子さん。成人式を迎えたお嬢さんがいるとは思えない、若々しい美人だ。
 「子育てが一段落した十一年ほど前から、店に立つようになりました。お客さまがみえたら、一回りされたころに声をかけるんです。まずはじっくり店を見ていただきたいですから」
 おととし十二月に改装した店内には、忠太さんと千鶴子さんの遊び心が存分に発揮されている。家具工場で何十年も眠っていた桐材を大胆にディスプレイしたり、古い民家から譲り受けた欄間にガラスを載せて展示台にしたり。大きな花瓶には庭に咲いている草花をあしらい、季節感を演出。昔のテレビや柱時計がさりげなく置かれた、昭和のころにタイムスリップしたようなコーナーもある。
 「産地を回って買い付けた家具も販売していますが、古いたんすなどの再生もお受けしているんです。長く愛された思い出の家具をもう一度使いたいという人は多いですね」
 県内各地から持ち込まれる古い家具を洗い、削り、時には柿渋などを塗って仕上げる。熟練の職人の技に、忠太さんと千鶴子さんのセンスが生きる。古い茶だんすと祖母の形見の帯を組み合わせ、扉に帯地をあしらったデザインはとても喜ばれた。庭の桜の枝からオリジナルの衝立も作ることもある。「うちを壊すんだけど、好きな建具を持っていっていいよ」と声をかけてくれるお客さまもいるという。
 「家具は見ているだけでも楽しいでしょう。私自身も洋より和の家具が好き。これからも、木の温もりのある、雰囲気のある家具を中心に、長く愛される商品をご紹介していきたいですね」

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写真左:
オリジナルの家具も数多く置かれた広い店内。江戸から昭和初期の骨董家具は必見だ

写真右:
店舗に隣接する家具工場で、持ち込まれたたんすを前に相談する忠太さんと千鶴子さん
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●ほしの ちづこ
一九六三年新発田市生まれ。創業八〇年の老舗家具店「家具処ほしの」三代目の忠太さんと共に、十一年ほど前から店を切り盛りする2女1男のお母さん。
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THE CRAFTMAN SHIP
家具処ほしの
新発田市日渡48  TEL.0254(27)3354
営業9:30〜18:30  水曜休


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