素材別バックナンバー

SLOW FOOD
優しい色合いの鮭のスープに、緑鮮やかな
イタリアンパセリを浮かべて。ほんのり甘く
まろやかなスープが、イクラ&クリームチーズの
カナッペを引き立てる。大みそかのオードブルや
変わりおせちの一品に加えたい、assh流スローフード。

写真:イクラカナッペ サーモンスープ添え


イクラカナッペ サーモンスープ添え
カナッペとスープで、鮭の親子をおしゃれに味わう

 ロシア語で「魚卵」「小さくて粒々したもの」という意味を持ち、大正時代に樺太(からふと)経由でその製法が伝えられたと言われるイクラ。新潟の郷土料理「のっぺ」の大事なアクセントにもなっているイクラの、宝石にも似た明るい緋色(ひいろ)の輝きを見ていると、なんとなくぜいたくで華やかな気分になってくる。
 鮭の卵を卵巣膜ごと塩蔵したものが筋子、卵巣膜を取り除き、一粒ずつバラバラにしてから塩蔵したものがイクラだが、その違いは卵の成熟具合にある。成熟が進むと卵も大きくなり皮も厚く丈夫になるため、そう簡単にはつぶれなくなる。そのタイミングを見計らって、粗い網の上で押しつけるようにしてもみほぐすと、一粒一粒がきちんと自己主張している「イクラ」になるのだ。
 そんなイクラをたっぷり載せたカナッペを食べるときは、鮭と野菜のうま味が詰まったスープにひたし、クリームチーズのコクと合わせて楽しもう。鮭のスープはそれだけでも十分に食べ応えがあり、栄養も満点。夏場は冷たくしてもおいしく、スープパスタなどのアレンジにも向きそうだ。
取材・文/小杉康子 撮影/松永由佳

写真

イクラ…鮭の卵を一粒ずつ分離してから塩蔵したもので、ビタミン類が豊富。血液中の中性脂肪などを減少させるDHAやEPAにも富んでいる。
【主な栄養素】ビタミンA効力、ビタミンE、カルシウム
【効用&効能】美肌効果、老化防止、抗酸化作用
材 料
(4人分)


イクラ:80g
クラッカー:8枚
パプリカ(赤):1/4個
水:400cc
生クリーム:50cc
クリームチーズ:50g
生鮭の切り身:一切れ
ジャガ芋:中1個
固形コンソメ:1個
オリーブオイル:少々
イタリアンパセリ:適宜
塩:少々
1. パプリカはしんを抜いて細切りにし、ジャガ芋は皮をむいて縦半分に切り、薄くスライスする。鮭は小さくそぎ切りにする(a)。

2. 片手鍋にオリーブオイルを熱し、1を入れて全体に油がなじむようにソテーする(b)。火が通ったら水と固形コンソメを加え、中火で材料が軟らかくなるまで煮る。

3. 2が煮えたら粗熱を取ってミキサーにかけ、ピューレ状態にする。再び鍋に戻して生クリームを加えて混ぜ合わせ(c)、最後に塩で味を調える。

4. ボウルにクリームチーズを入れて軽く練る。クラッカーにクリームチーズをたっぷりと塗り、その上にイクラを載せる(d)。

5. 3を器に盛ってイタリアンパセリを浮かべ、4のカナッペに添える。

*POINT*
鮭のスープは材料の形がほとんど残らなくなるまでしっかりとミキサーにかけ、滑らかで舌触りの良いピューレ状態にする。

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A

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C
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B

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●つくった人/中島 有香(なかじま ゆか)
料理研究家。大阪に生まれ、結婚を機に新潟市に移る。パリの料理学校でフランス料理を学び、現在は女性誌や自宅などでの料理教室を通して、旬を楽しむさまざまな創作料理を紹介している。本場での修業に裏打ちされた本格派フレンチを家庭風にアレンジしたレシピは、分かりやすくておいしいと大評判。最新刊「一度作れば見なくて作れる。―簡単、おいしい、とっておきレシピ」(地球丸、1365円)も好評発売中。教室の問い合わせはTEL.&FAX.025(249)4245・ホームページhttp://www.yuka-chotsu.com

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