素材別バックナンバー



とろけるような揚げナスと
さっぱりそうめんの組み合わせ。
中島先生秘伝の「特製タレ」を効かせた、
夏を乗り切るメニューです。

 もしもそうめんがなかったら? 
 うだるような日本の夏は、きっと耐えがたいものになっていたはず。食欲なんかぜんぜんわかず、水やスイカばかりを口にして、みんなでへばっていたかもしれない。それを救ってくれたのが、そうめんなのである。
 頼りなくはかなげな外観とは裏腹に、強くしなやかなゆであがり。水につけておいてものびにくく、かめば、しんのある歯応えが食欲をそそる―そうめんなくして暑苦しい日本の夏をしのぐなど、不可能だ。
 日本の夏の料理には、涼感をのどごしで味わうものが多い。めん類やところてんを水で冷やし、それをさらに冷たいつけ汁にひたして、つるつるっとやるのだ。このときに重視されるのがめんの細さで、うどんなどの太いめんは食感が重くなるため、夏場はより細くて食感の軽やかなものが主流になる。薬味にはさまざまあるが、体のほてりをさましてくれるナスと組み合わせると、絶妙かつ無敵。

取材・文/小杉慶子
撮影/松永由佳

じっくりつくって、ゆっくり食べよう。
忙しい日常から離れられる週末は「食」
に向き合う絶好の機会。身近な素材、
旬を味わい、のんびりとした時間を楽
しむassh流「スローフード」の提案。




ナス:栄養分は少ないが、どんな調理法でもおいしく食べられる。スポンジ状の果肉が油分をよく吸収するため、いためものや揚げものは特に美味。皮の紫色が薄いものは日光不足、茶色いものは鮮度が低いので味が落ちる。
材料(2人分)
ナス:2本 
ベーコン:2枚 
そうめん:80g 
めんつゆ:3カップ 
かつおぶし:一握り 
白ネギ:10cm 
キュウリ:1/2本 
揚げ油:適量

《特製たれ》
酒:1/2カップ
  みりん:1/2カップ
  酢:1カップ 
しょうゆ:150cc 
白ネギ:1本 
ニンニク:1かけ 
ショウガ:1かけ 
タカノツメ:3本
特製たれの作り方
白ネギは5cm程度に切って縦半分にし、ニンニクとショウガは薄切り。鍋にすべての材料を入れて2分ほど煮立て、あら熱が取れたら具ごと保存ビンに入れて冷蔵庫で3〜5日寝かせる。2〜3週間は冷蔵庫で保存できる。

そうめんの作り方
1. ナスは縦に4等分して表面にきざみを入れ、水につけてアクを抜く。キュウリは薄切り、白ネギは2等分にして千切りにする(白髪ネギ)。
2. 鍋にめんつゆを入れて熱し、かつおぶしを一握り入れたら火を止める。ザルにあけてかつおぶしを除いたら、冷蔵庫で冷やしておく。
3. 油を180℃に熱し、ペーパータオルで水気を取ったナスを揚げる。しんなりしたら油を切り、特製タレ100ccにつける。ベーコンはカリッと焼き、同じく特製タレへ。
4. そうめん80gをゆでて水で洗い、よく水気を切って器に盛る

*POINT*
特製タレは必ず3日以上寝かせて。ゴマ油をプラスすれば中華風味になり、豆腐やサラダにも◎。

●つくった人/中島 有香(なかじまゆか)
料理研究家。大阪に生まれ、結婚を機に新潟市に移る。パリの料理学校でフランス料理を学び、現在は女性誌や自宅などでの料理教室を通して、旬を楽しむさまざまな創作料理を紹介している。本場での修業に裏打ちされた本格派フレンチを家庭風にアレンジしたレシピは、分かりやすくておいしいと大評判。
TEL.&FAX.025(223)5030



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