素材別バックナンバー

SLOW FOOD
忙しい日常から離れられる週末は「食」
に向き合う絶好の機会。身近な素材、
旬を味わい、のんびりとした時間を楽
しむassh流「スローフード」の提案。

水菜と手作り煮豚のクレープ
フランスはブルターニュ地方の郷土料理「ガレット」は、
そば粉を使った食事用クレープ。しっかり煮込んだ豚肉と、
シャキシャキの水菜を巻いていただきます。

写真:水菜と手作り煮豚のクレープ


 深い切れ込みを持つ葉の鮮やかな緑色と、白く繊細な葉柄(ようへい)との絶妙なコントラスト。京野菜を代表する水菜は、あっさりした味わいと歯応えの良さから、瞬く間に食卓の人気者になった。その歴史は奈良時代からと古く、江戸時代の書物には、京都南部の東寺や九条あたりで質の良い水菜が採れると記されている。最近はサラダ感覚で生食されることが多いが、水菜には肉の臭みを消す働きがあるため、京都では肉と炊き合わせる「はりはり鍋」にして食べることが多いという。
 豚肉を煮込むときは、紅茶を忘れずに。におい消しになるだけでなく、煮豚に深みのある赤色がついて、見栄え良く仕上がる。ガレットはたくさん焼いて冷蔵庫に入れておき、翌日に軽くからいりして、チーズやハム、目玉焼きなどを巻いてもおいしい。各国の寒冷地で栽培されているソバはフランス・ブルターニュ地方の特産品でもあり、ここではガレットが長らく主食として活躍してきた。シードル(リンゴの発泡酒)を合わせて、本場ブルターニュ風を演出するのも楽しそうだ。

取材・文/小杉康子 撮影/松永由佳

写真:水菜
水菜
別名「京菜」。京野菜のひとつで、あぜの間の清流で栽培されたことから水菜という名がついた。独特の香りがあり、シャキシャキとした歯応えが人気。食物繊維に富むほか、ビタミン類やカルシウムも豊富に含まれている。
材 料
(6枚分)


豚モモ塊肉:300g
紅茶(ティーバッグ):1個
水:1カップ
砂糖:大さじ2
しょうゆ:大さじ2
水菜:適量
サラダ油:少々
マヨネーズ:適宜

《クレープ》
 そば粉:80g
 卵:2個
 生クリーム:50cc
 牛乳:1カップ

1. 鍋に豚肉と紅茶を入れ、水を注ぐ。豚肉にふりかけるように砂糖を入れ、さらにしょうゆを加えて火にかける(a)。途中でひっくり返しながら、中〜弱火で20分ほど煮込む。
2. ボウルに卵2個を割り入れてほぐし、そば粉を2〜3回に分けて加え、混ぜ合わせる。生クリームを加えてさらに混ぜ、牛乳を少しずつ入れながら生地をのばす(b)。
3. フライパンにサラダ油を熱し、お玉1杯分の生地を流し入れてクレープを焼く(c,d)。濃いめに焼き色をつけ、ひっくり返して表面が乾いたら、皿に取る。
4. 水菜を洗い、根を落として3等分にする。煮豚は厚さ5mm程度にスライスする(e)。
5. クレープの上に水菜と煮豚を載せ(f)、細い線を描くようにマヨネーズをかけて(口の細い容器があると便利)巻く。

*POINT*
クレープを焼くときは、火は中火にし、油はそのつど引き直す。生地を流し入れたらフライパンをぐるっと回し、素早く生地を広げると上手に焼き上がる。

a


b
c
d
e

f
●つくった人/中島 有香(なかじま ゆか)
料理研究家。大阪に生まれ、結婚を機に新潟市に移る。パリの料理学校でフランス料理を学び、現在は女性誌や自宅などでの料理教室を通して、旬を楽しむさまざまな創作料理を紹介している。本場での修業に裏打ちされた本格派フレンチを家庭風にアレンジしたレシピは、分かりやすくておいしいと大評判。
教室の問い合わせは TEL.&FAX.025(249)4245
ホームページhttp://www.yuka-chotsu.com

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