素材別バックナンバー



じっくりつくって、ゆっくり食べよう。
忙しい日常から離れられる週末は「食」
に向き合う絶好の機会。身近な素材、
旬を味わい、のんびりとした時間を楽
しむassh流「スローフード」の提案。
アジの味噌焼きおにぎり
旬のアジで作った特製味噌(みそ)を、
ほかほかのおにぎりにたっぷりと塗りつけて。
軽く焼き色をつけた味噌の香ばしさが、食欲をそそります。

写真:アジの味噌焼きおにぎり


 「鯵とは味なり」は、江戸中期の学者・政治家だった新井白石の言。味の良さがそのまま魚名になったといわれるほどおいしく、現に旬のアジ刺しはタイ刺しに匹敵する食味を持つ。アジの開きに至っては、年間に4億枚も消費されるほどだ。
 生・干物・焼き・漬けのいずれでもおいしいアジは、晩春から秋にかけてが旬。3月からうま味が増すことから、魚偏に参という字があてられたという。猫も避けて通るほど大量に捕れるため、一時は「猫またぎ」などと呼ばれて雑魚扱いされていたが、脂がたっぷり乗っている割にクセのないアジは、大衆魚の王者として、今日も私たちの食卓を彩っている。そしてこの脂肪分には、DHAやEPAといった、血栓予防や眼精疲労に効く必須脂肪酸が豊富に含まれているのだ。
 「アジ味噌」は豆腐やきゅうりスティックにつけたり、酒のつまみとしてそのまま食べたりしてもおいしい。七味唐辛子を入れて辛めに仕上げると、また違った味わいが楽しめる。
取材・文/小杉康子 撮影/松永由佳

写真:アジ
アジ
タンパク質やビタミン類、カリウムなどがバランス良く含まれた、健康と美肌に効果的な青魚。必須脂肪酸のDHAやEPAも豊富で、血中コレステロールや中性脂肪を低下させる働きがある。県内では新潟市沖などで秋に捕れる。
材 料(4個分)
アジ:小3尾
味噌:大さじ1
みりん:大さじ2
砂糖:小さじ1
ゴマ:大さじ1
1.アジは頭を落とし、わたを取り除いて水洗いする(a)。手開きにしたのち、骨が混ざらないように注意しながら、スプーンで身をそぎ取る(b)。
2.鍋に味噌、みりん、砂糖を入れ、弱火で加熱しながら混ぜ合わせる(c)。少し水分が飛んでぽってりとしたら、火から下ろして冷ます。
3.2に1のアジとゴマを入れ、混ぜ合わせる(d)。
4.三角おにぎりの片面に3を塗りつけ(e,f)、オーブントースターで4〜5分焼いて焼き色をつける。

*POINT*
アジは刺し身用の新鮮なものを使うこと。買ってから時間がたったものは、味噌と混ぜるときに少し加熱する。

a


b
c


d
e
f
●つくった人/中島 有香(なかじま ゆか)
料理研究家。大阪に生まれ、結婚を機に新潟市に移る。パリの料理学校でフランス料理を学び、現在は女性誌や自宅などでの料理教室を通して、旬を楽しむさまざまな創作料理を紹介している。本場での修業に裏打ちされた本格派フレンチを家庭風にアレンジしたレシピは、分かりやすくておいしいと大評判。
教室の問い合わせは TEL.&FAX.025(249)4245
ホームページhttp://www.yuka-chotsu.com

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