素材別バックナンバー



じっくりつくって、ゆっくり食べよう。
忙しい日常から離れられる週末は「食」
に向き合う絶好の機会。身近な素材、
旬を味わい、のんびりとした時間を楽
しむassh流「スローフード」の提案。

厳しい残暑のせいか、なんとなく食欲が低下しがち。こんなときは
タイ風の「熱辛」(あつから)メニューで、胃と食欲を刺激してみませんか?



 「夏は熱いものが腹の薬」ということわざがあるように、暑さに勝つためには逆に熱いものや体を温める効果のある辛いものを食べて、体調を整えることが大切になってくる。涼しい部屋で冷たいものばかりを食べがちな夏場、新しいシーズンを元気に迎えるためにも、たまにはしっかりと温かいものを食べよう。いつもはめんつゆと薬味だけで流し込むように食べてしまうそうめんも、こうして具だくさんのピリ辛スープ仕立てにすれば、辛さで食が進む上に栄養もたっぷり取れる。
 辛味を演出する唐辛子はピーマンの仲間で、中南米が原産地。コロンブスによってスペインから世界へと広まった唐辛子は、さまざまな気候に順応できたため各地で盛んに栽培され、その土地の食文化に深く根付いた。今では辛味の強いものから甘味のあるものまで、約500種類が栽培されている。別名「タカノツメ」とも呼ばれる赤唐辛子は、日本産では最も辛味の強い品種。代謝アップに効果があることから、今では単なる香辛料の枠を超えて、ダイエッターから強い支持を集めている。
取材・文/小杉康子 撮影/松永由佳



辛味成分のカプサイシンが食欲を増進させるため、夏バテが引き起こす食欲不振に効果的。体内に吸収されたカプサイシンは血行を良くし、発汗を促進するほか、血中の糖質や体脂肪の効率的な燃焼にも威力を発揮する。
材 料(2〜3人分)
タカノツメ:5〜6本 
ショウガ:適宜 
ニンニク:1カケ 
トマト:1個 
カブ:3個 
鶏モモ肉:100g 
干しエビ:大さじ1 
サラダ油:少々 
水:600cc
固形コンソメ:1個 
レモン:1/2個 
そうめん:2把 
コリアンダー(香菜):適宜 
ライム:少々
1.タカノツメは種を取る(a)。ショウガ、ニンニクは皮をむいてスライスし、トマトは1cm角に切る(b,c)。カブも皮をむいて角切りにし、鶏モモ肉はひと口大に切る。
2.鍋にサラダ油を入れて熱し、タカノツメ、ショウガ、ニンニクを入れて香りが立つまでいためる。さらに鶏モモ肉を入れていためる。
3.肉に火が通ったらトマトとカブを加えていため(d)、水と固形コンソメを入れて煮込む。レモン汁を加えて味を調えたら、そうめんを入れる(e)。
4.そうめんが柔らかくなったら火を止めて器に盛り、コリアンダーとライムを添える。

*POINT*
そうめんとコンソメに塩分があるので塩は加えず、そのままの塩気とタカノツメの辛さを味わう。

a

b

c

d

e

●つくった人/中島 有香(なかじま ゆか)
料理研究家。大阪に生まれ、結婚を機に新潟市に移る。パリの料理学校でフランス料理を学び、現在は女性誌や自宅などでの料理教室を通して、旬を楽しむさまざまな創作料理を紹介している。本場での修業に裏打ちされた本格派フレンチを家庭風にアレンジしたレシピは、分かりやすくておいしいと大評判。
教室の問い合わせは TEL.&FAX.025(249)4245
ホームページhttp://www.yuka-chotsu.com

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