素材別バックナンバー



じっくりつくって、ゆっくり食べよう。
忙しい日常から離れられる週末は「食」
に向き合う絶好の機会。身近な素材、
旬を味わい、のんびりとした時間を楽
しむassh流「スローフード」の提案。
くずきりのつるりとしたのど越しと、レモンシロップの
さっぱりした甘さ。透き通ったくずきりが
見るからに涼しそうな、夏のひんやりスイーツです。



 中東南部が原産地といわれるレモンは、2500年もの長い歴史を持つ果物。アラブから地中海地方に伝わり、そこからヨーロッパ各地へと広まったレモンは、十字軍の時代から薬効のある食物として大いに利用されてきた。ビタミンC不足から起こる壊血病の治療に効くと分かってからは、航海の際には必ず積載されるようになったという。日本へは明治時代初期にアメリカから伝えられ、広島県などで生産されている。
 体に良い成分がたっぷり詰まっているレモンは、特に夏場のダメージに効果的。ビタミンCが紫外線による色素沈着を予防し、クエン酸が疲れた体を回復して、さわやかな香りが気持ちをリラックスさせてくれる。暑くて食欲がないときは、レモンを使った冷たいお菓子で手軽に栄養素を補給しよう。
 今回のシロップは甘さ控えめ。くずきりのシコシコした食感と、レモンの酸味を生かしたシンプルな味わいは、夏のおもてなしにも喜ばれそうだ。

取材・文/小杉康子
撮影/松永由佳



豊富に含まれるビタミンCが細胞を活性酸素から守り、抵抗力をつけてくれるため、カゼ予防や肌トラブルに効果的。またクエン酸を主成分とするレモンの酸味は、疲労物質である乳酸の代謝をスムーズにしてくれる。
材 料(4人分)
くず粉:100g 
水:250cc 
レモン:2個 
グラニュー糖:50g
  水:100cc 
ミント:適宜
はちみつレモン
 レモン:1個 
 はちみつ:適宜
1.搾ったレモン汁(a)、水、グラニュー糖を鍋に入れて火にかけ、混ぜ合わせながらグラニュー糖を溶かす。グラニュー糖が溶けたら、ボウルにあけて冷ます。
2.ボウルにくず粉を入れ、水を加えて溶く。ダマにならないよう茶こしでこしたら(b)、軽く水でぬらした型に5mmくらいの高さになるまで注ぐ。
3.湯を張ったフライパンに2を入れ、くずの表面が乾いたら別の鍋に沸かしておいた湯を少量注ぐ(c)。そのまま中火で温め、全体が透き通ったら、氷水にくぐらせて型から取り出す(d,e)。
4.3を5〜6回繰り返す。出来上がったくずを細い短冊状に切って(f)器に盛り、冷やしておいたレモンシロップをかけ、はちみつレモンとミントを飾る。

はちみつレモン レモンは厚さ2〜3mmにスライスし、密閉容器などに入れる。レモンがかぶるくらいのはちみつを入れ、一晩冷蔵庫に置いておく(g)。

*POINT*
ず粉が沈殿しないよう、型に流し入れる時はそのつどよくかき混ぜる。

a

c

e

f

b

d

g

●つくった人/中島 有香(なかじま ゆか)
料理研究家。大阪に生まれ、結婚を機に新潟市に移る。パリの料理学校でフランス料理を学び、現在は女性誌や自宅などでの料理教室を通して、旬を楽しむさまざまな創作料理を紹介している。本場での修業に裏打ちされた本格派フレンチを家庭風にアレンジしたレシピは、分かりやすくておいしいと大評判。
教室の問い合わせは TEL.&FAX.025(249)4245
ホームページhttp://www.yuka-chotsu.com

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