素材別バックナンバー



じっくりつくって、ゆっくり食べよう。
忙しい日常から離れられる週末は「食」
に向き合う絶好の機会。身近な素材、
旬を味わい、のんびりとした時間を楽
しむassh流「スローフード」の提案。
隠し味はパンに塗ったマスタード。
お肉と野菜をたっぷり入れて、あつあつを召し上がれ。
みんながお代わりしたくなるスープグラタンは、
クリスマスシーズンの食卓を温かくしてくれるごちそうだ。



 ソーセージやハムと並んで料理のバリエーションを広げてくれるベーコンは、ヨーロッパで生まれた保存食。豚肉を保存するために生まれた加工法で、枝肉のまま塩などに漬け込んでからいぶして炭素を付着させ、水分を飛ばしている。ヨーロッパの伝統的なベーコンは、小さく切って煮込み料理に加えるなど加熱してから食べるのが一般的で、塩分濃度が高いほど保存が効くようになっている。
 ロース肉で作ったロースベーコンや肩肉で作ったショルダーベーコンなど種類も豊富だが、バラ肉が最も薫製の風味が出ていておいしい。いずれにせよ塩分が高めなので、塩加減を確かめながら味付けをしていきたい。
 ベーコンのコクとうまみに玉ネギの持つまろやかな甘味を加え、マスタードの酸味をきかせたこはく色のスープ。チーズとパン、レンズ豆がほどよくとろけ、おなかをしっかりと満たしてくれる。できたてを取り分け、テーブルを囲めば笑顔がこぼれそう。大きな鍋にたくさん作って、真冬のおもてなし料理に加えたい。

取材・文/小杉康子
撮影/松永由佳



豚のバラ肉を塩や香辛料に漬け込んでから薫煙し、風味と保存性を高めたもの。スモークベーコンとも呼ばれる。良質なタンパク質やミネラル分、疲労回復に効果的なビタミンB1など、豚肉の持つ栄養素をそのまま引き継いでいる。
材料(4人分)
ベーコン:150g 
玉ネギ:小1個 
レンズ豆:80g 
水:1リットル 
固形コンソメ:1個 
塩:適宜 
フランスパン:適宜 
マスタード:適宜 
溶けるチーズ:大さじ3〜4 
オリーブオイル:適宜
1.玉ネギとフランスパンは薄くスライスする。ベーコンは5mm角の拍子木切りにする(a)。
2.フライパンにオリーブオイルを熱し、ベーコンと玉ネギをいためる。玉ネギに火が通ったらレンズ豆を加えて(b)さらにいため、水と固形コンソメを加えて20〜30分煮る。
3.スライスしたフランスパンの片面に、マスタードを塗る。
4.2をオーブン用の耐熱深鍋(または耐熱深皿)に入れ、塩で味を調える。3をスープに浮かべ(c)、溶けるチーズを上から振りかけて(d)、200℃のオーブンで8〜10分焼く。

*POINT*
ベーコンはスライスしてあるものではなく、塊を使ったほうが風味が良くなる。



a

b

c

d

●つくった人/中島 有香(なかじま ゆか)
料理研究家。大阪に生まれ、結婚を機に新潟市に移る。パリの料理学校でフランス料理を学び、現在は女性誌や自宅などでの料理教室を通して、旬を楽しむさまざまな創作料理を紹介している。本場での修業に裏打ちされた本格派フレンチを家庭風にアレンジしたレシピは、分かりやすくておいしいと大評判。
教室の問い合わせは TEL.&FAX.025(249)4245
ホームページhttp://www.yuka-chotsu.com


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