素材別バックナンバー



じっくりつくって、ゆっくり食べよう。
忙しい日常から離れられる週末は「食」
に向き合う絶好の機会。身近な素材、
旬を味わい、のんびりとした時間を楽
しむassh流「スローフード」の提案。
脂の強い鴨(カモ)には、甘酸っぱい
オレンジソースを合わせてさっぱりと。紹興酒としょうゆで
中華な雰囲気を取り入れた、お酒の欲しくなる一品です。



 脂の乗った鴨肉とオレンジのさわやかな甘みは、とても相性がいい。もともとはルネサンス時代にフィレンツェの大富豪メディチ家で親しまれていた料理で、カテリーナ・デ・メディチがアンリ2世に嫁いだ際、フランスに伝えられたという。ルネサンス時代の料理は、富を象徴するハーブやスパイスがふんだんに使われる一方で、ワインビネガーやはちみつ、果物などの甘味や酸味も好まれたという。これが鴨のオレンジソースを生み出したのだろう。
 今回のオレンジソースには紹興酒としょうゆが入り、ヌーベル・シノワ風のアレンジになっている。ヌーベル・シノワとは、フレンチやイタリアン、和食などの要素を取り入れた新中華のこと。さまざまな国の料理を融合させるフュージョン料理は、組み合わせの妙が楽しい。ゆっくり静かにくつろげる秋の夜は、はしでいただく「鴨のオレンジソース」をさかなに、親しい人たちとおいしいお酒を味わってみるのもいいかもしれない。

取材・文/小杉康子
撮影/松永由佳


Squid
豊富に含まれるビタミンAは発育を促進し、脂質の代謝を助けるビタミンB2はダイエットに効果的。リノール酸も多く、血中のコレステロール値や中性脂肪値を下げて、動脈硬化を予防してくれる。体の冷えを抑える効果があるため、風邪の予防にも。
材料(4人分)
鴨肉:300g 
ホタテ:8個 
青ネギ:適量

《オレンジソース》 
オレンジ:1個
紹興酒:大さじ1
しょうゆ:大さじ2
はちみつ:少々
粉末クローブ:少々
塩・コショウ:少々
1.フライパンを熱し、鴨肉を入れて皮の方から弱火で焼く(皮の方は15分ほどかけてじっくりと、赤身の方は焼き色がつく程度に)(a)。
2.1をアルミホイルで包み、粗熱を取る(b)。その間にフライパンから余分な脂を取り、ホタテと半分の長さに切った青ネギを、それぞれさっといためて取り出す(c)。
3.オレンジを搾り、その果汁に紹興酒、しょうゆ、はちみつ、粉末クローブを入れて混ぜる。フライパンに移し、塩・コショウで味を調えながら、ゆるいとろみがつくまで弱火で煮詰める(d)。
4.粗熱の取れた鴨肉をスライスし(e)、半分に切ったホタテ、青ネギと盛りつけ、3のソースをかける

*POINT*
鴨肉は脂肪分が多いため、フライパンには油をひかず、鴨肉から出てくる脂で調理する。



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b

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●つくった人/中島 有香(なかじま ゆか)
料理研究家。大阪に生まれ、結婚を機に新潟市に移る。パリの料理学校でフランス料理を学び、現在は女性誌や自宅などでの料理教室を通して、旬を楽しむさまざまな創作料理を紹介している。本場での修業に裏打ちされた本格派フレンチを家庭風にアレンジしたレシピは、分かりやすくておいしいと大評判。
教室の問い合わせは TEL.&FAX.025(249)4245
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