素材別バックナンバー



じっくりつくって、ゆっくり食べよう。
忙しい日常から離れられる週末は「食」
に向き合う絶好の機会。身近な素材、
旬を味わい、のんびりとした時間を楽
しむassh流「スローフード」の提案。
体に優しく、ビタミンも豊富。カラフル&ヘルシーな、秋のお楽しみデザートです。
カボチャのおいしい季節に、たっぷり作って召し上がれ。



 秋のデザートに欠かせないのが、カボチャを使ったスイーツだ。カボチャは夏の野菜だが、ちょうどハロウィーン(10月31日/万聖節前夜祭)の時期に重なるため、カボチャ系スイーツというと秋のイメージがあるのだろう。ハロウィーンはいわば西洋のお盆といったもので、魔物の仮装をしたり、カボチャをくり抜いたちょうちんを作ったりして楽しまれている。
 さて、今回の「ババロア」には、「ババリア人の、ババリア産の」という意味がある。これは卵・牛乳・砂糖・泡立てた生クリームなどをゼラチンで固めたデザートで、その昔、ババリア地方(ドイツ南東部のバイエルン地方)を治めるヴィッテルバッハ家に仕えていたフランス人シェフが考案したものらしい。牛乳を加えず、その分食感を軽くしたムースとは、似て非なるスイーツだ。
 口当たりをよくするために、カボチャは丁寧に裏ごしをしてから加えたい。アクセントには、秋の恵みの巨峰を添えて。砂糖を控えめにしてカボチャの自然な甘みを生かせば、甘いものが苦手な人にも喜ばれそうだ。

取材・文/小杉康子
撮影/松永由佳



栄養価が高く、カロチンを筆頭にビタミン類やミネラル、食物繊維などをバランスよく含む。カロチンは体内でビタミンAに変わり、がん予防や皮膚の保護に効果を発揮する。免疫機能を高めるビタミンCは、風邪予防に効く。
材料(4人分)
カボチャ(種つき):250g
ゼラチン:5g 
水:50cc
グラニュー糖:40g
卵黄:2個
牛乳:150cc
生クリーム:150cc
ブドウ:適宜 
パンプキンシード:適宜
クコの実:適宜
飾り用生クリーム:適宜

1.カボチャは種とわた、皮を取り除いて小さく刻む(a)。刻んだら皿に入れ、少量の水をかけてラップをし、レンジで加熱する。柔らかくなったら取り出してつぶしておく(b)。
2.ボウルにグラニュー糖を入れ、卵黄を加えてしっかりと混ぜ合わせ、1のカボチャペーストに加える。
3.ゼラチンは水でふやかしておく。鍋に牛乳を入れて温め、ふやかしたゼラチンを加えて溶かす。溶けたら2に少しずつ加えて混ぜ合わせ、裏ごしする(c)。
4.生クリームを7分立てにして3とよく混ぜ合わせる。
5.4を器に注ぎ、冷凍庫で1時間ほど冷やし固める。固まったら冷蔵庫で保存する。食べる直前に飾り用の生クリームを泡立て、ブドウ、パンプキンシード、クコの実を飾る(d)。

*POINT*
カボチャのペーストはつぶつぶ感が消えてなめらかになるまで、しっかりと裏ごしをする。

a

b

c

d

●つくった人/中島 有香(なかじま ゆか)
料理研究家。大阪に生まれ、結婚を機に新潟市に移る。パリの料理学校でフランス料理を学び、現在は女性誌や自宅などでの料理教室を通して、旬を楽しむさまざまな創作料理を紹介している。本場での修業に裏打ちされた本格派フレンチを家庭風にアレンジしたレシピは、分かりやすくておいしいと大評判。
教室の問い合わせは TEL.&FAX.025(249)4245
ホームページhttp://www.yuka-chotsu.com

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