素材別バックナンバー



じっくりつくって、ゆっくり食べよう。
忙しい日常から離れられる週末は「食」
に向き合う絶好の機会。身近な素材、
旬を味わい、のんびりとした時間を楽
しむassh流「スローフード」の提案。
ざっくり輪切りのコーンと牛肉を、豪快に煮込んだカレー料理。パンケーキにも
甘いつぶつぶコーンを混ぜ込んで、子供も喜ぶ夏メニューに。



 南アメリカのアンデス山ろくが原産地といわれ、マヤ・アステカ文明の原動力となったトウモロコシ。日本には安土桃山時代にポルトガル人によって伝えられ、水田や畑地が少なかった九州や四国の山間部では、貴重な食糧源になったという。明治時代に入ってからは、アメリカから導入された新種が北海道で栽培されるようになった。まだ稲作が普及していなかった北海道では、トウモロコシはジャガイモとともに開拓民の暮らしを支える重要な作物となり、やがて大きな発展を遂げて、北海道を代表する特産物となった。
 県内では、3年ほど前から栽培が始まった津南の「ゆめのコーン」が徐々に人気を集めている。日本最大規模の河岸段丘で栽培されているスイートコーンは、昼夜の寒暖差と豊富な水のおかげでとても甘く、皮が柔らかいと評判だ。出荷は7月末から。津南では、野菜の加工時に発生するカスをたい肥化する「循環農業」に取り組んでいる農家も多く、化学肥料に頼らない安全な農法として期待を集めている。

取材・文/小杉康子
撮影/松永由佳



野菜のなかでは糖分が多い、高カロリー食。はい芽部分にビタミン類を多く含むほか、食物繊維も多い。また、コーン油には動脈硬化を予防するリノール酸が豊富に含まれている。トウモロコシのひげ「南蛮毛」には、むくみ解消の働きも。
材料(2人分)
カレー煮
 トウモロコシ:1本
 トマト:2個
 玉ネギ:1個
 牛肉(サーロイン):
       150g
 バター:15g
 カレー粉:小さじ1
 固形コンソメ:1/2個
 トマトピューレ:大さじ1
 塩・コショウ:少々
 生クリーム:少々
 パセリ:少々
パンケーキ
 トウモロコシ:1/2本
 小麦粉:60g
 グラニュー糖:大さじ1
 ベーキングパウダー:
     小さじ1/2
 溶かしバター:30g
 卵:1個
 牛乳50cc

《カレー煮》
1. 牛肉をひと口大に切る。トウモロコシは輪切り、トマトは角切り、玉ネギはみじん切りにしておく。
2. フライパンにバターを熱し、牛肉を入れる。両面に焼き色がついたら皿に取る。
3. 同じフライパンに玉ネギを入れていため、トマトとトウモロコシを加えてさらにいためる。カレー粉、ほぐした固形コンソメを加え、ふたをして弱火で6〜7分間煮込む。
4. フライパンに牛肉をもどし(a)、トマトピューレと塩・コショウを加えて味をととのえる。皿に盛り付けたら、泡立てた生クリームとちぎったパセリをかける。
《パンケーキ》
1. トウモロコシ1/2本は、ゆでて包丁で実を取っておく(b)。卵は卵黄と卵白に分け、卵白を泡立てておく。
2. ボウルに小麦粉、グラニュー糖、ベーキングパウダーを入れて混ぜ合わせ、中央にくぼみを作って卵黄を落とす。泡立て器で卵黄をつぶし、牛乳を加えながら材料を混ぜ合わせる。
3. 2に溶かしバターを少しずつ入れながら混ぜ(c)、トウモロコシを加えてさらに混ぜ合わせる。最後に泡立てた卵白を1/2ずつ加えて混ぜ合わせる。
4. フライパンにサラダ油を敷き、直径10cmに広げて両面を焼く(d)。

*POINT*
牛肉をフライパンに戻してからは、あまり火を通さないこと。トウモロコシの実を取るときは、列ごとに縦に包丁を入れて。

a

b

d

c

●つくった人/中島 有香(なかじま ゆか)
料理研究家。大阪に生まれ、結婚を機に新潟市に移る。パリの料理学校でフランス料理を学び、現在は女性誌や自宅などでの料理教室を通して、旬を楽しむさまざまな創作料理を紹介している。本場での修業に裏打ちされた本格派フレンチを家庭風にアレンジしたレシピは、分かりやすくておいしいと大評判。
教室の問い合わせは TEL.&FAX.025(249)4245

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