素材別バックナンバー



じっくりつくって、ゆっくり食べよう。
忙しい日常から離れられる週末は「食」
に向き合う絶好の機会。身近な素材、
旬を味わい、のんびりとした時間を楽
しむassh流「スローフード」の提案。
気持ちのいい初夏の風に吹かれながら、
今日はテラスでブランチ。
ピクニック気分でパクつく中華まんの、
ぷりっとしたエビの食感が癖になりそう。



 伊勢エビ、車エビ、桜エビ、南蛮(甘)エビ――日本人のエビ好きは有名で、アメリカに並ぶエビの消費大国になっている。年間消費量は25万トン前後、エビフライにすると1人当たり年に70本近くも食べている計算になる。あの優しい甘味はもちろん、色も華やかで、魚のように面倒な骨がないのも食卓で喜ばれている理由のひとつだろう。
 日本産は約700種、世界的には約3000種いるといわれるエビは、そのほとんどが食用。料理から菓子まで幅広く使われているものの、「エビはコレステロールが高い」という説が出たために近年の消費量は減少傾向にあり、その人気に陰りが見え始めている。
 だが実際は低カロリー・高タンパクの健康食品で、血中コレステロールを下げるタウリンや抗がん作用のあるキチン質(殻に含まれる動物性の食物繊維)が豊富。「腰が曲がるまで長生きできる」と言われているエビには、おいしさだけでなく、健康を維持し、長寿を促す栄養素がたくさん詰まっている。

取材・文/小杉康子
撮影/松永由佳



低脂肪・低カロリーで良質のタンパク質を多く含む。エビ独特のうま味を引き出すタウリン(アミノ酸の一種)には血中コレステロールを下げる働きがあるため、高血圧の予防にも効く。旬になるとタウリンが増して、よりおいしくなる。
材料(3〜4人分)
中華まん
 小麦粉:500g
 ドライイースト:6g
 砂糖:50g
 ぬるま湯:250cc
 サラダ油:大さじ2
サンチュ:適量
エビチリソース
 エビ:20尾
 ショウガ:ひとかけ
 玉ネギ:1/2個
 ケチャップ:大さじ2
 みりん:大さじ1
 日本酒:大さじ1
 トウバンジャン:小さじ1
 ごま油:小さじ1
 しょうゆ:少々
 かたくり粉:少々

《中華まん》
1. イーストをぬるま湯で溶いておく。
2. 小麦粉と砂糖を混ぜ、サラダ油を加えてさらに混ぜ合わせたら、1を何回かに分けて少しずつ加えていく。
3. よく混ぜ合わせたら、しっかり練りこんでいく(a)。30℃のオーブンで15分間ほど発酵させる。
4. 発酵が終わった生地を棒状に伸ばして丸め(b)、6等分して形を整える(c)。蒸し器にオーブン・ペーパーを敷き、強火で7〜8分間ほど蒸す。
5. 蒸しあがった中華まん(d)に切り込みを入れ、サンチュとエビチリソースをはさむ。
《エビチリソース》
1. エビは洗って殻をむき、しっぽと背わたを取ってかたくり粉をまぶしておく。玉ネギは角切り、ショウガはみじん切りにする。
2. ケチャップ、みりん、日本酒、トウバンジャン、ごま油、しょうゆを混ぜ合わせる。
3. フライパンに油を熱し、ショウガと玉ネギをいためる。香りが立ってきたらエビを入れてさらにいため(e)、2を加えてよくからめる。

*POINT*
オーブンがない場合は、お湯を張ったボウルに生地を入れた容器を浮かべ、ぬれぶきんをかぶせて日の当たる場所に置いて発酵を。


b

c

d

e

a
●つくった人/中島 有香(なかじま ゆか)
料理研究家。大阪に生まれ、結婚を機に新潟市に移る。パリの料理学校でフランス料理を学び、現在は女性誌や自宅などでの料理教室を通して、旬を楽しむさまざまな創作料理を紹介している。本場での修業に裏打ちされた本格派フレンチを家庭風にアレンジしたレシピは、分かりやすくておいしいと大評判。
教室の問い合わせは TEL.&FAX.025(249)4245

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