素材別バックナンバー



じっくりつくって、ゆっくり食べよう。
忙しい日常から離れられる週末は「食」
に向き合う絶好の機会。身近な素材、
旬を味わい、のんびりとした時間を楽
しむassh流「スローフード」の提案。
プルンとした白玉を、ココナツミルクで仕上げた
サツマ芋のクリームに浮かべて。
上品な甘さがうれしい、秋のひんやりデザートです。



 焼いても揚げてもふかしても、そしてアレンジしてもおいしいサツマ芋。このおいしさを「栗よりうまい13里」としゃれて言った人がいる。栗(9里)より(4里)も味が良いので、13里というわけだ。土地によっては13里半とも言い、かつては焼き芋屋さんの売り声にも使われていた。13里半のおいしさなら、確かに栗をしのいでいる。
 サツマ芋の原産地は中南米で、日本には中国や琉球を経て伝わった。効率よく栽培できる上に栄養価も高く、しかも甘味の強いサツマ芋は、飢饉(ききん)対策も兼ねて瞬く間に普及した。江戸時代には焼き芋屋さんも登場して、庶民のおやつの代表格になったという。
 ちなみに焼き芋屋さんたちは、最初「8里半」(栗のように美味)という看板を出していたらしい。やがて埼玉の川越で採れるサツマ芋が評判になると、江戸の日本橋から川越までがちょうど13里だったこともあって「栗よりうまい13里」に。なんともうまいキャッチコピーだ。

取材・文/小杉康子
撮影/松永由佳



食物繊維に富むほか、過熱してもビタミンCの損失が少なく、がん予防に役立つカロチンやビタミンEも多い。切り口から出る白い液体はヤラピンと呼ばれるもので、食物繊維との相乗効果で整腸作用や便秘解消の働きを持つ。
材料(2人分)

サツマ芋:120g
生クリーム:70cc
グラニュー糖:20g
卵黄:1個 
ココナツミルク:150cc
あずき缶:大さじ2
白玉粉:50g 
水:約40cc 
ミントの葉:適量

1. サツマ芋は皮をむいて柔らかくゆで、生クリームとともにミキサーにかける。
2. 鍋にココナツミルクとグラニュー糖を入れて火にかけ、グラニュー糖を溶かす。
3. ボウルに卵黄と1を入れて混ぜ合わせる。2を少しずつ加えながらさらに混ぜて1度こし、冷蔵庫で冷やす。
4. 白玉粉に水を少しずつ入れながら混ぜ、耳たぶくらいの硬さに練る。直径2cmくらいの丸形に丸めたら中央をくぼませ、沸騰した湯に入れる。浮かんできたら冷水に取る。
5. 器に3と白玉を入れる。あずきを添え、ミントを飾る。

*POINT*
サツマ芋は色鮮やかで身の締まっているものを。好みでタピオカやナタデココを入れてもOK。

●つくった人/中島 有香(なかじまゆか)
料理研究家。大阪に生まれ、結婚を機に新潟市に移る。パリの料理学校でフランス料理を学び、現在は女性誌や自宅などでの料理教室を通して、旬を楽しむさまざまな創作料理を紹介している。本場での修業に裏打ちされた本格派フレンチを家庭風にアレンジしたレシピは、分かりやすくておいしいと大評判。
TEL.&FAX.025(223)5030

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