素材別バックナンバー



 メレンゲでふくまらせた、
 ケーキみたいなオムレツはいかが?
 ふんわり卵のやさしい黄色が、
 うららかな春のブランチを彩ります。

 祈るような気持ちでフライパンのふたを開ける。するとバターの香りとともに、みごとにふくらんだオムレツが現われて、思わず目を細めてしまった。卵の黄色には、人をうれしくさせる力があるのかもしれない。
 ラテン語の「卵からリンゴまで」という言い回しは、「最初から最後まで」を意味する。古代ローマ人の食事は、まず卵料理から始まったのだ。
 卵は安くて栄養があるだけではなく、アレンジの幅が実に広い。目玉焼きに茶わん蒸し、ケーキやマヨネーズなど、私たちの口に卵が入らない日はないだろう。実際、日本人は卵好きで、1人で年に320個も食べている。
 こうしたなかで一番親しみのある料理・オムレツにひと手間加えると、不思議とリッチな一品が出来上がる。クリームソースのほどよい酸味が、軽い口当たりのオムレツにぴったりだ。焼きあがったら冷蔵庫にある野菜を添えて、ふわふわのブランチを楽しもう。

取材・文/小杉慶子
撮影/松永由佳

じっくりつくって、ゆっくり食べよう。
忙しい日常から離れられる週末は「食」
に向き合う絶好の機会。身近な素材、
旬を味わい、のんびりとした時間を楽
しむassh流「スローフード」の提案。




卵:普通卵・ヨード卵・地卵ともに、ビタミンCを除くすべての栄養素が詰まっている。卵黄には血中コレステロールを溶かすレシチンも含まれているため、さまざまなアレンジをほどこして、1日に1個は食べたいもの。
材料(2人分)
卵:3個
小麦粉:大さじ山盛り1
バター:大さじ1
ソーセージ:2本
生クリーム:100cc
レモン汁:1/2個
粒マスタード:大さじ1
塩:少々
作り方
1 卵3個は卵黄と卵白に分け、卵白はしっかりと泡立てて固いメレンゲに、卵黄は小麦粉大さじ山盛り1を入れて混ぜる。
2 卵黄にメレンゲを2、3回に分けて入れ、泡をつぶさないように混ぜ合わせる。
3 フライパンにバター大さじ1と混ぜ合わせた卵を半量入れ、ふたをして弱火で4、5分間焼く。
4 オムレツが焼きあがったら、あらかじめいためておいたソーセージをオムレツの中心に置いてくるむ。
5 生クリーム100ccにレモン汁1/2個分、粒マスタード大さじ1、塩少々を混ぜてサワークリーム風のソースを作り、オムレツにかける。

*POINT*
メレンゲの出来がふわふわ感を左右するので、卵白はピンと角が立つまで泡立てること。

●つくった人/中島 有香(なかじまゆか)
料理研究家。大阪に生まれ、結婚を機に新潟市に移る。パリの料理学校でフランス料理を学び、現在は女性誌や自宅などでの料理教室を通して、旬を楽しむさまざまな創作料理を紹介している。本場での修業に裏打ちされた本格派フレンチを家庭風にアレンジしたレシピは、分かりやすくておいしいと大評判。
TEL.&FAX.025(223)5030

この泡立てがポイント

しっかり泡立てた卵白は横にしてもこぼれない

見よ、このふくらみ!思わず歓声の一瞬

おいしそうでしょ?

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