12年ほど前に札幌に住んでいたのですが、約1年半過ごしたまちを離れ、新潟へ帰郷することになったころ、友人からプレゼントされたのがこのアルバムです。それまで「ACE OF BASE」というアーティストを知らなかったのですが、1曲目「ALL THATSHE WANTS」のメロディーが好きで、この曲ばかり聴いていました。曲のイメージを色に例えるならば「闇の世界に引っ張る黒」と「ポジティブに前進しようとする赤」の2色のコントラストです。すべてを内包している黒と、情熱を帯びてエネルギッシュな赤…。ジャケットの一部分にも黒と赤が効果的に配色されていて、そのときの自分の心境と曲のイメージが重なっています。カラーの世界を知る前から、そんな印象で曲をとらえていたのに不思議な縁を感じますね。
帰郷した当初は、札幌で過ごしたころのことばかり思い出していたので、このアルバムを聴くことすらできなかったんです。札幌時代にも嫌な出来事はあったはずなのに、なぜか良い思い出ばかりが心によみがえってしまって…。今にして思えば、その時の自分を直視することができずに避けていたのかもしれません。
帰郷から何年か後、カラーセラピーと出合い「あぁ、私はこれをやるために帰ってきたんだな」と新潟に戻ってきた理由が納得できた気がしてから、このアルバムを聴けるようになりました。札幌の日々にこだわりなく、過去の時間として向き合えるようになったからかもしれません。私にとってこのCDは“メモリアルアルバム”ですね(笑)
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