橋本淳治
東中通1番町「クラブハレルヤ」(TEL.025-224-3990)オーナー。
常にオールジャンルの音楽をチェック。新譜はアナログ盤購入のこだわり派。その所有数は5000枚を超すという音楽通。


南佳孝
「BLUE NUDE」
(ビクターエンタテインメント 2900円+税)

はずれなし 夏のお薦め

 デビュー以来の南佳孝ファンなんです。常に現在進行形の音楽を聞かせてくれるし、最先端を行っているから。特に、昨年発売された「BLUE NUDE(ブルーヌード)」はこの夏お薦めの1枚です。カバー作品集として、2年前に出た「NUDE VOICE(ヌードボイス)」の第2弾にあたります。「NUDE VOICE」はアコースティックなアレンジの、スタンダードジャズナンバーを集めた作品ですが、こちらは主にボサノバのカバー曲を収録しています。一押しはラストの「MIDNIGHT LOVECALL(ミッドナイトラヴコール)」。石川セリに提供した曲を、セルフカバーした作品です。ほかにはニール・セダカの「LAUGHTER IN THE RAIN(ラフターインザレイン)」。その選曲といい肩の力の抜け具合といい、完成度が高い、はずれなしの1枚です。
 南佳孝は、このアルバムジャケットにマティスの絵を使っているんですよ。このあたり、アーティストとしても、やることがおしゃれ。78年の作品「SOUTH THE BORDER(サウスザボーダー)」でもジャケットに、池田満寿夫のイラストを使うなど、憎らしいくらいツボを押さえている。そういった彼のアクションすべてが好きですね。
 昨年、「SOUTH THE BORDER」の収録曲「プールサイド」のボサノバ・バージョンを、NHK「スタジオパークからこんにちは」の放送で偶然耳にしたのですが「プールサイド」は「BLUE NUDE」に入っていないから“幻の名曲ライブ”なんです。どなたか収録ビデオを持っている方、ご一報ください! 日曜・祝日を除く午後7時〜深夜まで営業していますのでよろしく(笑)。

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