14年前、アルゼンチンへ行ったとき、偶然「エル・レフンテ」というグループのリーダー、ファン・カルロス・カラバハル氏と出会い、ラテン音楽の魂、フォルクローレ(南米各国の民俗音楽やそこから発展した大衆音楽)のギターの本当の弾き方を知りました。日本の民謡が日本人の心をうたうように、どんなにうまくギターを弾いても、その土地で生まれ育った人にしか出せない魂の音があることを教えてもらいました。
その彼らが、今年1月に発売したのが、「Milagro de amistad(友情の奇跡)」というアルバムです。2001年3月までの約10年間、NHK新潟の市町村紹介番組「ここはどこかな」のテーマ曲として使われていた私の曲をスペイン語で歌っています。アルゼンチンはおととし経済危機に陥りました。そんな中で、このアルバムが出せたのは多くの方の支援と協力のたまもの。まさに「友情の奇跡」だったと思います。
私が子供のころは、ビートルズやベンチャーズが全盛でした。私はほかの子供よりほんの少し好奇心が強かったのでしょう。ラテン音楽がとても心地よく聴こえたのです。最近、私がもっともよく聴いているのはSoledad(ソレダー)という、今、アルゼンチンで一番輝いている女性歌手のアルバムです。22歳の若さとは思えないほど歌声は力強く、迫力に満ちています。彼女の人気で若者の間にも、フォルクローレが再評価されるようになりました。アルゼンチンの音楽はタンゴばかりではありません。一人でも多くの人に、フォルクローレの熱い魂に触れてほしいですね。
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