井上 俊司
クラッシックCD店の「Mozart(モーツァルト)」店主。
同店は今年で10周年になる。1949年新潟市出身業


モーツァルト
「ピアノ協奏曲第9番
ジュノム、第24番」

(DENON 2913円+税)
カリンニコフ
「交響曲第1番、第2番」
(NAXOS 952円+税)
スメタナ
『連作交響詩わが祖国』(全曲)
ドアーズ
(CANYON 2913円+税)

西洋でありながら東洋の雰囲気に懐かしさ

 誰でも1度はクラシックの世界を経験することがあると思いますが、私も例外にもれずその魅力に取りつかれた1人です。高校に入学したとき、音楽部に入ったのをきっかけにクラシックを聴くようになりました。今ではそれが高じてクラシック専門の店を開いています(笑)。いつ聴いても飽きない、すべての人に受け入れられるというのが不朽の理由だと思います。  私は仕事柄、毎日音楽に触れていますが最近よく聴いているのがカリンニコフのCDです。あまり聞き慣れない名前かもしれません。彼は1866年、ロシアに生まれ、将来を嘱望された優秀な音楽家でした。残念なことに34歳という若さで亡くなったので作品が少なく、名前を知らない人も多いかと思います。彼のメロディーはロシアで培われた感性が至る所に発揮されていて、新潟県人が親しみやすい、言い換えれば演歌?のような音楽です。西洋でありながら東洋の雰囲気を醸し出すメロディーは、どこか懐かしいような寂しいような…そんな旋律の曲です。ちなみにこのアルバムはNAXOSレーベルで去年売り上げ1位を記録しました。 
 もう1つのおすすめがモーツァルトの「ピアノ協奏曲第9番ジュノム」。これは彼が21歳のときに作った曲で、澄んだピアノの音が印象的なとても心地よい曲です。クラシック音楽の中で一番好きな作曲家がモーツァルトで、それにちなんで店の名前も「モーツァルト」にしました。「ジュノム」は彼らしい優しい気持ちになれるメロディーです。演奏している田部京子さんは何度か新潟を訪れていて、生で聴いたときは鳥肌が立つくらい感動しました。田部さんのサインももらいました(笑)。
 最後に「モルダウ」で有名なスメタナの「連作交響詩『わが祖国』(全曲)」もぜひ聴いてみてください。小林研一郎指揮、チェコフィルでどうぞ。

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