この映画に初めて出合ったのは大学生のころでしたが、社会人になった今日までDVDなどで20回以上見ています。当初「火事」が題材の映画というだけでそれほど期待はしていなかったのですが、見終わった後には炎と戦う男の強さに感動し、「消防士になりたい」と思ったくらいインパクトがあったのを覚えています。
学生のころと社会人になってからでは、自分の置かれた環境や考え方の変化に応じて、この映画に対する見方も徐々に変化がありました。学生の時は消防士の兄を演じるカート・ラッセルの演技力や、すさまじい炎の映像に圧倒されるなど、アクション映画的な見方が強かったのですが、社会人になってからはヒューマニティーの部分で考えさせられたり感銘を受けるようになりました。
なんといってもこの映画が描く「兄弟愛」は感動ものです。消防隊隊長を務めプロフェッショナルな腕を持ちながらも、いまひとつ協調性が持てずワンマンな兄と、あきらめが早く仕事を転々とするが最後には兄と同じ消防士を目指す弟。彼らの父親がそうであったように兄も殉職してしまうのですが、その死の直前、弟が兄に対し初めて素直に「兄さんが必要なんだ!」と言った場面は、今まで決して言葉に出せなかったものの、心の底では、かけがえのない兄弟としての強いきずなで結ばれていたことの証しが表されているようで感動です。実際私には妹がいるのですが、自分たち兄妹にも重ね合わせてしまうシーンもありました。
「仕事」についても考えさせられましたね。消防士は命がけの仕事であり、それ故信頼関係やチームワークが重要で互いに助け合う。実際の自分の仕事の上での理想が描かれている気がします。仕事でくじけそうな時、この映画で「人間捨てたもんじゃない」って思ったり…時には励まされたりもするのです。
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