荻野陽子
介護福祉士のかたわら、「第14回にいがた国際映画祭」実行委員長として多忙の日々を送っている。韓国映画がきっかけで韓国語を勉強中。26歳。(映画祭は29日まで、新潟市民プラザなど3会場で開催中。 http://www.info-niigata.or.jp/~eigasai/


「WATARIDORI」
(2001年、仏)
監督:ジャック・ペラン
撮影:ミッシェル・ベンジャミン、脚本:ステファン・デュラン
(ジェネオン エンタテインメント、WATARIDORI
スペシャルエディション・DVD 4700円+税)

100種類を超える渡り鳥たちが繁殖のために北極を目指し、また元の場所へ戻っていく旅の奇跡を壮大なスケールで描いたドキュメンタリー。制作費20億、撮影期間3年、世界20カ国以上でロケを行ったという超大作。2003年アカデミー賞・長編ドキュメント賞ノミネート作品。


鳥の目線で雄大な自然を旅する

 小学校5、6年生のころ、たまたま眠れなくて、父と一緒にテレビで「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を見たんです。それが、おもしろくて一気に映画ファンになりました。以来、映画好きの父の影響もあり、映画館へもよく足を運ぶようになりましたね。
 この「WATARIDORI」は私にとっての2003年ベストワン。CMで予告編を見たとき、「絶対に見に行こう!」と思いました。監督やスタッフが、たくさんの鳥たちをヒナのころから大人に成長するまで長い年月をかけて世話をしながら撮影にあたったというエピソードを知り、余計その思いを強くしましたね。
 何しろスケールがとてつもなく雄大なんです。一体これはどうやって撮ったのだろうと思えるような鳥と同じ目線での映像に、自分が一緒に渡り≠している感覚に陥ってしまうほど。白鳥やペンギンなど、身近に感じている鳥たちの細かな動きや習性といったものをあらためて発見できる部分もあったり、美しさだけでなく鳥に突きつけられた悲しい現実も映し出されていたり、そんなところからも監督の強いメッセージが伝わってきます。壮大な映像は、忙しさで煮詰まっていた自分の気持ちを楽にしてくれました。真っ白な気持ちで見ているうちに自然と心に残る作品だと思います。にいがた国際映画祭のスタッフとして携わっているのも、1人でも多くの人に映画を見てもらい、何かを感じ取ってもらえればいいなという思いからです。今月29日まで、えりすぐりの作品を上映していますので、大スクリーンで見る映画≠楽しんでみてくだ

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